アンビリーバブル!

今週のアメリカ競馬は、GⅠこそ無いものの各地でG戦花盛り。正に春競馬爛漫の様相を呈しています。

ということで4月18日の木曜日はキーンランド競馬場でアパラチアン・ステークス Appalachian S (芝GⅢ、3歳牝、8ハロン)が行われました。日本中央競馬会(JRA)が協賛している一戦、桜が満開の firm 芝コースに2頭が取り消し、8頭立て。
1番人気(3対5)は去年ニューヨークでミス・グリロ・ステークス(GⅢ)に勝ち、BCジュヴェナイル・ターフで2着したワッツダチャンシズ Watsdachances 、BC以来の実戦ですが、123ポンドの負担重量も克服できるという期待が掛かります。
レースは4番人気(9対1)トゥー・マイ・ヴァレンタイン To My Valentine が逃げ、これを2番手追走の6番人気(13対1)エデン・プレイリー Eden Prairie が捉えて直線。更に5番人気(10対1)オーヴァーハード Overheard が外から迫りましたが、何と前半は大きく離れた最後方を進んだ2番人気(9対2)のアンビリーバブル・ドリーム Unbelievable Dream が更に外から信じられないような末脚を爆発させ、オーヴァーハードを半馬身差し切っての鮮やかな追込み勝ちを決めました。頭差でエデン・プレイリーが3着に入り、ワッツダチャンシズも好位から伸びましたが4着まで。
バークレー・タグ厩舎、ジョエル・ロザリオ騎乗のアンビリーバブル・ドリームは、これがステークス・デビューでのG戦初制覇。去年11月にアケダクトの芝戦でデビュー勝ちし、今年1月の芝アローワンス(ガルフストリーム・パーク)では5着。続く3月のガルフストリーム(芝のアローワンス、1マイル戦)で2勝目を挙げ、これで4戦3勝となります。これまでも後方から競馬を進めるのが好きなタイプでしたが、この日は予想以上に後方からの競馬。アメリカでは珍しい「あんびりーばぼー」な末脚の持ち主と言えるでしょう。
騎乗したロザリオはこの日、第1レースからいきなり3連勝してこれがこの日5勝目。キーンランド開催の勝鞍を20勝と一気に伸ばし、開催リーディングを独走中です(2位はジュリアン・ルパルー騎手の10勝)。

Pocket
LINEで送る

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください