ギッシュ賞は仏ダービーのトライアルとなるか?

今週のヨーロッパは、火曜日から毎日のようにG戦が行われます。昨日はシャンティー競馬場のギッシュ賞 Prix de Guiche (GⅢ、3歳牡、1800メートル)。
以前からダービー・トライアルの一つでしたが、トライアルにしては距離が短く、然程の重要性はありませんでした。ところが肝心の仏ダービー本体の距離が短縮されてしまったため、1800メートルという微妙な距離が却ってトライアルには好都合になったようです。

今年は good の馬場に5頭立て。尤もレース経験がある馬でも6戦目と言うメンバーで、4対5の1番人気に支持されたのは、その経験豊か?なトリプル・スレット Triple Threat 。クリテリウム・インターナショナル(GⅠ)4着という2歳時の実績もあり、前走3歳初戦のラ・フォース賞(Ⅲ)勝馬で、人気も当然でしょうか。
そのトリプル・スレット、スタートで大きく出遅れ、10馬身ほどもあったでしょうか。前走も同じように出遅れて楽勝したトリプル・スレット、今回も超スローペースのため直ぐ馬群に取り付きましたが、前走の様には行かず3着止まり。優勝は、2番手追走からゴール手前300メートルで内から抜けた3番人気(47対10)のダルワリ Dalwari 。2番人気(19対5)のムシャウィシュ Mshawish に1馬身4分の3差を付けていました。更に1馬身差でトリプル・スレットが3着。4月15日の日記で紹介した新星スピリットジム Spiritjim は逃げたものの最下位に沈んでいます。逃げ馬のペースが遅かったため、レースはフランス競馬では有り勝ちな直線だけのスプリント競争になってしまいましたね。

勝ったダルワリはアガ・カーンの所有馬で、ジャン=クロード・ルジェ厩舎、クリストフ・ルメール騎乗。去年11月にシャンティーで新馬勝ちし、4月の3歳デビューとなったロンシャンの条件戦では3着。今回が未だ3戦目というキャリアです。仏ダービーに出走するのかしないのか、どれほどの実力なのか、未だ未知の存在と言って良いでしょう。

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