止まらぬロザリオ騎手の快進撃

プリークネス・ステークスを翌日に控えたピムリコ競馬場、前日の昨日はプリークネスの牝馬版とも言えるブラック=アイド・スーザン・ステークスを含めて2鞍のG戦が行われました。

最初が、そのブラック=アイド・スーザン・ステークス Black-Eyed Susan S (GⅡ、3歳牝、9ハロン)。fast の馬場に2頭が取り消しての7頭立て。プリークネスとは違ってケンタッキー・オークス出走馬からの参戦はありません。4対5の1番人気は、アシュランド・ステークスを圧勝(9馬身差)したエモリエント Emollient 。
ところがエモリエントはスタートで躓き、後方からの競馬。遅れを取り戻すべく早目に4番手に上がりましたが、終始後手後手に回った所為か勝負所では早くも一杯。直線では諦めに近い6着惨敗に終わりました。レースはマラクーヤ Maracuya が逃げ、トースティング Toasting とマラソン・レディー Marathon Lady が追走する展開。3頭が雁行するように直線に向かいましたが、追い込んだのは前半は後方に待機した2番人気(5対2)のフィフティーシェイズオブヘイ Fiftyshadesofhay 。3頭から離れた4番手で直線に入り、内が開かないのを見て素早く外に持ち出すと、マラソン・レディーを首差差し切っての優勝です。4馬身半差が付いて3着はトースティング。
フィフティーシェイズオブヘイは、前走サンタ・アニタ・オークスの3着馬。1月にはサンタ・イザベル・ステークス(GⅢ)を制しており、G戦は2勝目。未勝利だった頃以来となるブリンカー装着が奏功しました。管理するボブ・バファート師は、ブラック=アイド・スーザン3勝目。1999年のシルヴァーバレットデイ Silverbulletday 、2004年のイヤーリー・レポート Yearly Report に次ぐ快挙です。また騎乗したジョエル・ロザリオは、先のケンタッキー・ダービーをオーブ Orb で制したばかり。プリークネスも本命に推されるでしょうが、勢いは止まりそうにありません。

続いてがピムリコ・スペシャル Pimlico Special (GⅢ、3歳上、9.5ハロン)。1頭取り消しがあり6頭立て。目下5連勝中のラスト・ガンファイター Last Gunfighter が3対5の1番人気に支持され、地元メリーランド州の馬たちに挑みます。
名前の通り逃げたら怖い存在の2番人気(5対2)エイトトゥーファストトゥーキャッチ Eighttofasttocatch の逃げを2番手で追走したラスト・ガンファイター、一旦は3番手に下がりながらも仕掛けて2番手に巻き返し、直線半ばで逃げ馬を捉えると後は独走、エイトトゥーファストトゥーキャッチに4馬身4分の1差を付けて見事期待に応えました。更に9馬身4分の1差が付いて3番人気(4対1)のリチャーズ・キッド Richard’s Kid が3着。
チャド・ブラウン厩舎、ハヴィエル・カステラノ騎乗のラスト・ガンファイターは、去年10月に5戦目で未勝利を脱すると、アローワンス戦、二つの一般ステークス、更に前走エクセルシオ・ステークス(GⅢ)と連勝し、二つ目のG戦で連勝記録を「6」に伸ばしました。

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