スタウト/ムルタのマジック

昨日の日曜日、ヨーロッパのG戦はアイルランドのゴウラン競馬場で行われたデニー・コーデル・フィリーズ・ステークス Denny Cordell Lavarack & Lanwades Stud Fillies S (GⅢ、3歳上牝、1マイル1ハロン100ヤード)一鞍だけでした。

ヨーロッパ水準では小回りなコース、 good 、所により good to firm の馬場に1頭が取り消しての6頭立て。このGⅢのためにイギリスからサー・マイケル・スタウト師が送り込んできたマンゴー・ディーヴァ Mango Diva が7対4の1番人気。G戦そのものに初挑戦ですが、あのスタウト師が敢えて参戦させてきた以上は余程確信があってのこと、という期待感でしょう。もちろん鞍上に名手ジョニー・ムルタを迎えたことも人気の要因です。

2番人気(3対1)で前年の勝馬アルーフ Aloof がしっかりしたペースで逃げ、直線へ。後続グループから先ずアルーフに競り掛けたのは人気薄(14対1、ブービー人気)のユーリーヴミーブレスレス Uleavemebreathless でしたが、一旦先頭に立ったとほぼ同時、後方2番手に付けていたマンゴー・ディーヴァが更に外から追い上げ、最後はユーリーヴミーブレスレスに1馬身差を付けて人気に応えました。更に2馬身差でシンティルラ Scintillula が3着、2連覇を掛けたアルーフは4着に終わっています。
前述のようにスタウト/ムルタ・コンビののマジックも鮮やかにG戦初勝利を記録したマンゴー・ディーヴァは、先月ソールズベリー競馬場のリステッド戦に続く2連勝。アイルランドでは馴染あるホーリー・ロマン・エンペラー Holy Roman Emperor 産駒の3歳馬で、ムルタ騎手はレース中に“これは頂き”と確信するほど手応え充分だった由。スタウト翁の目に狂いはなかったようです。

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