念願のG戦初勝利を逆転劇で
昨日の日曜日にもサンタ・アニタ競馬場でG戦が一鞍行われました。一時はGⅠに格付けされていたこともあるサンタ・アナ・ステークス(芝GⅡ、4歳上牝、9ハロン)です。馬場は firm 。7頭が出走し、GⅠに3勝のエモリエント Emollient が4対5の2倍を切る1番人気に支持されていました。BCフィリー・アンド・メア・ターフ4着以来の休養明けですが、実力は一枚上と言う評価でしょう。
最低人気(38対1)のニッケルス・ワイルド Nickels Wild が逃げ、エモリエントは2番手の指定席。逃げ馬が内を開け、先頭で直線に向くと、エモリエントは外から。これで勝負ありかと思われましたが、休み明けが堪えたかエモリエントは伸びを欠きます。これを尻目に内ラチ沿いを衝いたのが3番人気(9対2)のストーミー・ルーシー Stormy Lucy 、前半後方3番手からスルスルと脚を伸ばし、前が外を回った隙を衝いて一気に抜けると、大外から追い込む2番人気(4対1)のエモーショナル・キッテン Emotional Kitten に1馬身半差を付ける逆転劇。更に1馬身差で土曜日のサンタ・マルガリータを取り消してこちらに回ってきたアルゼンチンのGⅠ馬ミス・セレンディピティー Miss Serendipity が3着、エモリエントはハナ差交わされて4着に終わりました。
勝馬を管理するフランク・ルカレッリは、ワシントンと北カリフォルニアをベースにしているヴェテラン調教師、これがサンタ・アニタでのG戦初勝利だそうです。騎乗したラファエル・ベハラノは、同馬には初騎乗でしたが、サンタ・アナはここ5年で3勝目というサンタ・アニタを自分の庭にしているほどの名手。今回がG戦初勝利となるストーミー・ルーシーは、これまでG戦は9連敗だった5歳牝馬。3歳時にはデル・マー・オークス(GⅠ)2着、ハネムーン・ハンデ(GⅡ)3着の実績もあり、去年の暮れにはロバート・J・フランケル・ステークス(GⅢ)でハナ差2着と惜しい所で勝ちを逃していました。去年10月に一般ステークス(ゴールデン・ゲート競馬場のミス・アメリカ・ステークス)に勝って以来の勝星でもあります。
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