パリ大賞典

またしても馬の話題ですが、今の時期は仕方ないです。10月まではこんな調子になるでしょう。

土曜日、ロンシャン競馬場でグラン・プリ・ド・パリが行われました。新聞を読んで直ぐ書こうと思ったんですが、映像が入るまで待っていました。今観戦したところ。
本命に支持されたイーグル・マウンテンが落馬、ファロン騎手が担架で運ばれた、という記事。幸い病院に行くまでには至らず、馬も人も無事だったようです。
スタートして5ハロン位でしょうか、馬が一人でこけたようにも見えます。外にいた馬、結果的にはこれが勝ったザンベジ・サン Zambezi Sun なんですが、これに噛みつきに行っているようにも見えます。それでバランスを崩したかな。

騎手のいないままイーグル・マウンテンは走り続け、最後は2着で入選しています。利口な馬なんでしょうね。でも他の騎手は乗り難そう。追い出しても前に空馬(からうま・落馬した馬のこと)がいるために、危なくて思い切り追えていません。これ、随分影響していると思います。
逆に、落馬がなければイーグル・マウンテンはいい勝負だったんじゃないでしょうか。

ザンベジ・サンは騎手・ステファン・パスキエが早めに抜け出して危なげなくレースを運んだ分、圧勝しています。
実力はかなりモノなんでしょう、凱旋門賞に向うということで、オッズも一気に8対1に下がりましたね。
父はダンジリ Dansili 、馬主はサウジアラビアの王族・ハーリド・アブドゥッラーですから去年の凱旋門賞でディープインパクトを破ったレイル・リンクと全く同じコンビです。そういえばレイル・リンクもパリ大賞典に勝った馬。

フランスの競馬はこの所変化が大きくなっています。ダービーに相当するジョッケ=クリュブ賞の距離が2400から2100メートルに短縮されてしまい、3000メートルだったパリ大賞典が2400に。クラシック・レースは条件が一定だからクラシックなのであって、時流に合わせて変えられたのでは権威も何も無くなってしまうじゃないか。

まぁ、夫々の意見や事情があるんでしょう。統括機関が決めたのですから従うしかないんでしょうが・・・。

というわけでもないのでしょうが、仏ダービー馬ローマンは先週の1マイルのGⅠ・ジャン・プラ賞に勝っています。ダービー馬がマイラーなんですよ。私としては???

ところでパリ大賞典はこの所ジュドモンテ・ファームがスポンサーになっています。ジュドモンテといえばレイル・リンクやザンベジ・サンのオーナーでもあるアブドゥッラー一族の運営する牧場。何か自作自演みたいな雰囲気もあります。
ジュドモンテの生産馬からはダンシング・ブレーヴ、レインボウ・クエスト、デーンヒル、クエスト・フォー・フェイム、コマンダー・イン・チーフ、ウォーニング等々、泣く子も黙るような名馬ばっかり。ヤッパリ競馬は王侯のスポーツじゃ、と叫びたくもなりますわな。
今年の凱旋門賞、レイル・リンクとザンベジ・サンを擁するアブドゥッラー王国は手強いですぞ~。
それにしてもですね、このパリ大賞典の映像。空馬が2着で入選する場面は滅多に見られるモンじゃありませんヨ。

 

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