2014グローリアス・グッドウッド2日目

夏競馬グッドウッドの2日目はG戦3鞍。引き続き夏の好天に恵まれて馬場は前日と同じ good to firm で行われました。

最初はセント・レジャーの最初の重要なトライアルとなるゴードン・ステークス Gorson S (GⅢ、3歳、1マイル4ハロン)。1頭取り消して頭立て。人気は接近していましたが、最終的に1番人気(10対3)に支持されたのは、前走グッドウッドのリステッド戦を快勝したオブザヴェイショナル Observational という新星。前走が3戦目での初勝利で、言わばレジャーを見据えての先物買いでしょうか。
レースは前走エクリプス・ステークス3着で2番人気(7対2)のサムホワット Somewhat が逃げましたが、先行していた2頭が並び掛けての大接戦。最後は3番人気(9対2)のスノウ・スカイ Snow Sky が、5番人気(13対2)ウインズヒアー Windshear を首差抑えて優勝。頭差でサムホワットが3着に逃げ粘りました。オブザヴェイショナルは6着と奮わず。

勝馬を管理するサー・マイケル・スタウト師は、このレース7勝目。しかしセントレジャー馬にまで出世したのは2008年のコンデュイット Conduit 1頭で、今年はどうでしょうか。騎乗したのはムーアではなく(ムーアはダンロップ厩舎のレッド・ガリレオ Red Galileo に騎乗)、ジェームス・ドイル。
スノウ・スカイは、今年からリステッド戦に降格されたリングフィールド・ダービー・トライアルの勝馬で、ダービーは調整に狂いが生じて出走せず、前走ロイヤル・アスコットのキング・エドワード7世ステークスでは4着に終わっていました。このあとはヨークのヴォルティジュール・ステークスの結果を見てセントレジャーに向かうでしょう。最後のクラシックには14対1のオッズが出されています。

続いてはこの日の、というより開催のメインとなるサセックス・ステークス Sussex S (GⅠ、3歳上、1マイル)。最終登録は5頭でしたが、前日にオブライエン厩舎のウォー・コマンド War Command が取り消して4頭立て。実質は3歳マイラー・チャンピオンのキングマン Kingman と古馬マイラー・チャンピオンで前年の覇者トルネード Toronade の一騎打ちになっていました。前者が2対5の断然1番人気で、後者は11対4の2番人気。

最も人気の無い(25対1)オブライエン厩舎(取り消しにより、予定していたムーアに替ってジョセフ騎乗)のダーウィン Darwin が先手を取り、トルネードは2番手。キングマンはアウトストリップ Outstrip (3番人気、20対1)を先にやって4番手の最後方待機。
トルネードがダーウィンを捉えに入りましたが、キングマンの末脚は次元の違うもの。結局トルネードに1馬身差を付けて両雄対決に決着を付けました。ダーウィンも良く粘って頭差の3着。

キングマンはご存知ジョン・ゴスデン師の管理馬。ゴスデン厩舎は先週のキングジョージを制したタグルーダ Taghrooda も擁しており、2頭のチャンピオンを管理していることになります。騎乗したジェームス・ドイル、オーナーのジャドモント(ハーリット・アブダッラー)共々、ゴードン・ステークスに続きダブル達成です。
愛2000ギニー、セント・ジェームス・パレスに続いて三つ目のGⅠを制したキングマン、8月17日のジャック・ル・マロワ賞もありますが、目標は秋のクィーン・エリザベスⅡ世ステークス。やはりサセックスを制した同じジャドモントのフランケル Frankel は4歳も現役に留まりましたが、キングマンは未定。全てアブダラー氏の判断に委ねられることになるでしょう。

最後は2歳戦のヴィンテージ・ステークス Vintage S (GⅡ、2歳、7ハロン)。全て勝馬の8頭が出走し、エイダン・オブライエン厩舎のハイランド・リール Highland Reel が10対11の1番人気。

レースはパリスター Pallister の逃げで始まりましたが、先行していた本命ハイランド・リールが残り1ハロンで抜け出すと、3番人気(13対2)トゥーピ Tupi に2馬身4分の1差を付けて圧勝し、見事人気に応えました。4分の3馬身差で6番人気(20対1)のルーム・キー Room Key が3着。
もちろんジョセフ・オブライエンが騎乗したハイランド・リールは、レパーズタウンのデビュー戦こそ2着でしたが、前走2戦目でゴウランの未勝利戦を12馬身差で圧勝。前走は1マイル戦でしたが、距離が1ハロン短いここでも豊かなスピードを見せ付けた印象です。この馬もガリレオ Galileo 産駒、距離適性についてはこれから様子を見ていくことになるでしょう。2000ギニーには12対1のオッズが出されました。

さて3日目以降の結果ですが、短いバカンスを予定しているので東京に帰ってから。毎年のことですが、それまでは競馬新聞電子版をチェックしておいてください。

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