ランニクルスのマーラー9番

前日に続いてプロムスはランニクルス指揮のBBCスコティッシュ管。取り上げられるのは2曲、いわゆる休憩を挟まず続けて演奏されました。

8月4日 ≪Prom 24≫
ヴォーン=ウィリアムス/タリスの主題による幻想曲
     ~休憩~
マーラー/交響曲第9番
 BBCスコティッシュ交響楽団
 指揮/ドナルド・ランニクルス Donald Runnicles

今年のプロムで取り上げられるマーラー・シリーズ、第9は6番・5番に続いて第3弾に当たります。
この回は単にマーラー最後のシンフォニーと言うだけでなく、前半に演奏されるヴォーン=ウィリアムス共々1910年の作曲。即ち今年のテーマでもある第一次世界大戦前夜に書かれた傑作という共通点もありますね。
2曲に共通するのは不安と悲しみに満ちた曲想。寄って来たる所は異なるでしょうが、如何にも大戦前夜の雰囲気を多量に含んだ作品と言って良いでしょう。

ランニクルスの指揮は、どちらも巨匠の風格を備えたもの。ヴォーン=ウィリアムスにしても、冒頭から数分間の音楽に耳を傾ければ、柔らかさと悲しみが切々と胸に迫って来ます。

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