チェスター初日
昨日紹介したチェスター競馬場、初日の結果です。この日はパターン・レースはありませんが、前回話題にしたチェスター・カップの結果を紹介しましょう。
このレースはハンデ戦で、距離は正確には2マイル2ハロン147ヤード。メートルに換算すれば凡そ3800メートルのマラソン・レースです。
チェスターは小回りの競馬場で、1周は1マイル73ヤードしかありません。ですからチェスター・カップはゴール板を3回通過することになります。当然ながら、跳びの大きい馬はチェスターは苦手なのです。
2008年のチェスター・カップ、17頭が出走しましたが、2頭は競走中止した模様。勝ったのは大穴、バルウォーク Bulwark という馬で、33対1という賭け率でした。6歳馬で、この冬は障害レースで走っていたばかり。平場に戻って初戦の快挙です。
なんでも、ゴール直前、デットーリ騎乗のサム・タラ Som Tala が勝利をほぼ確実にしたところに、信じられないような後方から一気に追い込んだとか。調教師のイアン・ウイリアムさんは気が狂わんばかりに喜んだ由。
たかがハンデキャップ戦と思わぬでもないのですが、そこは伝統あるレース。この辺の感覚は、私のような異国の部外者には理解し難いところでもあります。
ということで一般には人気のあるチェスター・カップですが、クラシックに繋がるという意味では、チェシャー・オークスの方が注目でしょう。以前はGⅢのパターン・レースでしたが、現在はリステッド・レースに格下げされています。
昨日は9頭が出走、セイル Sail が2着シュガー・ミント Sugar Mint に半馬身差をつけて優勝しています。オブライエン厩舎、ムルタ騎乗のコンビですね。またか、という感じですが、レース前は3番人気でした。しかしレース当日になって人気が集中し、最終的には9対4の1番人気に支持されていたようです。
リステッドながら、去年このレースに勝ったライト・シフト Light Shift は見事にオークスを制覇していますから、セイルにもオークスで10対1のオッズがついたようです。2着のシュガー・ミントもオークスに向かうでしょう。
以上、初日のレポートでした。
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