今年最初の下り坂

昨日の日曜日もサンタ・アニタ競馬場でG戦が続きました。今年最初の日曜日のG戦は、この競馬場独特のヒル・サイドを使った芝の短距離戦です。

それがモンロヴィア・ステークス Monrovia S (芝GⅡ、4歳上牝、約6.5ハロン)。2014年最後のG戦だったデイトナ・ステークスと同じ舞台、こちらは牝馬による一戦で、ミズ・ディレクション Miz Direction が連覇した2013年からGⅡに格上げされています。今年は firm の馬場に1頭が取り消して11頭立て、全馬が118ポンドを背負うという拮抗したメンバーが揃いましたが、7対2の1番人気に支持されたのはヴェルヴェット・メスキート。BC当日に行われたセナター・ケン・マッディー・ステークスの2着以来ですが、このレースは本来なら芝の下り坂で行われる筈でしたが、雨のためにダート・コースに変更さていましたね。
スタートして大きく右にカーヴ、一度ダートの通路を横切ってから芝の直線に向かうだけに、どうしても内枠が有利になります。2番枠から出た9番人気(28対1)のトゥー・マイ・ヴァレンタイン To My Valentine が逃げ、大外発走のヴェルヴェット・メスキートも好スタートから内に進路を取って2番手でマーク。しかし直線に向くとどうしても外に膨れる形となり、この隙に1番枠スタートから3番手を進んでいた8番人気(10対1)のシュリンキング・ヴァイオレット Shrinking Violet が内ラチ沿いにすんなり抜けると、大激戦の2着争いに1馬身4分の1差を付けてまんまと漁夫の利を得た格好。6頭がほぼ一戦で雪崩れ込んだ2着には、後方から追い込んだ2番人気(4対1)のヒート・トラップ Heat Trap が食い込み、ヴェルヴェット・メスキートは頭差3着と惜敗、枠順が明暗を分ける結果となりました。
ウェスリー・ワード厩舎、ケント・デサーモ騎乗のシュリンキング・ヴァイオレットは、これがサンタ・アニタ競馬場での初出走。G戦も初勝利で、これで16戦7勝となる明け5歳馬です。ステークスの勝鞍は去年タンパ・ベイ競馬場のリステッド戦(ライトニング・シティー・ステークス)以来となる2勝目。前走はターフウェイ・パークのポリトラック・コースでの一般ステークス3着でした。

 

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