順延されたサウスウエスト

先週月曜日のプレジデンツ・デイ、当ブログでも紹介したように、オークローン・パーク競馬場は悪天候のため閉鎖、予定されていたサウスウエスト・ステークス Southwest S (GⅢ、3歳、8.5ハロン)は翌週に順延されました。
その時の発表では2月21日の土曜日に代替されるとのことでしたが、出走各馬が調教を予定していた火曜日(2月17日)も引き続きの厳しい天候のためコースは閉鎖、その関係で本番のレースも昨日の日曜日に再度順延されてしまいます。
サウスウエスト・ステークスが冬の悪天で延期されたのは、何と2006年と2010年に続いて3度目の由。当ブログでアメリカ競馬を取り上げたのは2011年からですから、私も初めてその歴史を知った次第です。

という経緯を経、やっとのことでサウスウエスト・ステークスが行われました。先週の登録は12頭でしたが、その中から10頭が再登録し、新たに1頭が新規で名乗りを上げて11頭立て。馬場は先週の悪天候をそのまま引き継いで sloppy 、水が浮くようなコースで行われました。
ところでアーカンソー州のクラシック路線は、このサウスウエストを第1弾と見做せば第2弾が3月14日のレベル・ステークス(GⅡ)、頂点となる4月11日のアーカンソー・ダービー(GⅠ)へと続きます。そこから大一番のケンタッキー・ダービー。このサウスウエストのステップ戦が、先月行われたスマーティー・ジョーンズ・ステークス(リステット)。これを制したファー・ライト Far Right は5対2の2番人気、この時は3着だったものの、一時は先頭に立ちながら大きく寄れたために負けたミスター・ズィー Mister Z. が2対1で1番人気に支持されていました。
レースは前走同様ミスター・ズィーが先手を取っての逃げ、直線もそのまま押し切るかに見えましたが、後方4番手に待機したファー・ライトが徐々に進出、第4コーナーでは前に壁が出来たと見るや一気に内ラチ沿いに進路を変え、ゴール寸前で外の2頭を差し切っての優勝。4分の3馬身差でこれも後方に待機した8番人気(22対1)の伏兵ザ・トラス・オア・エルス The Truth Or Else が外から追い込んで2着に入り、ミスター・ズィーはハナ差でまたしても3着に終わりました。
ロン・モケット厩舎、名手マイク・スミスを鞍上に迎えたファー・ライトは、これでアーカンソーのトライアル路線ステークスを2連勝でG戦初制覇。2歳時にはデルタ・ダウンズのジャックポット・ステークス(GⅢ)で3着(ダービーへのポイント2、この時の2着がミスター・ズィー)しており、今回のサウスウエストで10ポイントを加算して通算12ポイントで現時点の12位、クラシック参戦の期待が膨らんできました。

 

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