ヘッド師の3連覇
今週末、世界の競馬ファンの目はエプサムとベルモントに集中していますが、昨日はフランスでもG戦が一鞍行われました。去年までヨーロッパ競馬は一つの記事に纏めていましたが、今回のレースなどは埋もれてしまい勝ちなので、敢えて国別に分けて報告しています。
そのレースが、シャンティー競馬場の good の馬場で行われたポール・ド・ムーサック賞 Prix Paul de Moussac (GⅢ、3歳牡せん、1600メートル)。5頭立てという小頭数ながら、去年のジャン・リュック=ラガルデール賞(GⅠ)の勝馬で3戦無敗のフル・マスト Full Mast がシーズン初戦を迎え、6対5の1番人気。ここまで復帰が遅れたのには理由があるのでしょうが、小欄では把握していません。
2番人気(9対5)デ・トレヴィル De Treville の逃げを2番手で追走したフル・マスト、前を捉えた時に3番人気(31対10)アルマナール Almanaar の急襲を受け、短首差2着に終わる初黒星。頭差でデ・トレヴィルが3着に粘っていました。フル・マストはGⅠのペナルティー7ポンドほどを背負っており、この分を差し引けばフル・マストが最も高い能力の持ち主と評価されましょうが、負けは負け。
勝馬を管理するフレディー・ヘッド師はこのレース、一昨年のアノーディン Anodin 、去年のチャーム・スピリット Charm Spirit に続く3連覇となります。騎乗していたのはティエリー・ジャルネ。
アルマナールは2歳時に3戦し、最後のシャンティーで初勝利。今期はリステッド戦に3戦し5着、3着と徐々に順位を上げ、前走サン=クルーのポンタルム賞で2勝目を挙げていました。G戦は初勝利となりますが、せん馬のため参戦できるGⅠレースには限りがあります。差し当たってジャン・プラ賞にはせん馬にも出走資格がありますが、ここまで使い詰めで来たためローテーション的には厳しくなる見込み。参戦の可否は今後検討するとのことでした。
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