静かな環境でG戦初勝利

今週の日曜日にはシャンティー競馬場で仏オークスが行われる(枠順は後ほど紹介します)フランス競馬、昨日の金曜日はロンシャン競馬場で長い歴史があるラ・クープ La Coupe (GⅢ、4歳上、2000メートル)が行われました。

good の馬場に6頭立てと小頭数。3歳時のクロエ賞(GⅢ)以来G戦勝は無いものの、前走イスパハン賞(GⅠ)では3着と、G戦の常連スパークリング・ビーム Sparkling Beam が9対10の1番人気。今度こそ確実にタイトルを獲りたいところでしょう。
レースは4番人気(6対1)のべロ・マッテオ Bello Matteo が逃げ、これを2番人気(14対5)のワイアレス Wireless が追走し、スパークリング・ビームはその後。しかし最近めきめき腕を上げている新鋭アレックシス・バデル騎乗の逃げ馬、絶妙なペースで後続を引き付け、最後は再び突き放す好騎乗でまんまと逃げ切ってしまいました。
スパークリング・ビームも最後で追い上げましたが、結局1馬身半差とべロ・マッテオを追い詰めるまでには至らず、又しても2着まで。頭差で3番人気(58対10)のエリプティック Elliptique が3着に入り、ワイアレスは4着。

勝ったべロ・マッテオは、シャンティーをベースに主として障害馬を管理しているローマン・ル・ガル調教師の管理馬で、師にとってはこれが平場のG戦は初勝利。勝馬は去年、3歳デビューの3戦目にメゾン=ラフィット(2000メートル)で初勝利を挙げ、今年になってサン=クルーのハンデ戦を連勝してきた4歳せん馬。今回のG戦初挑戦で3連勝となりました。
ガル師によると同馬は繊細な神経の持ち主で、仏オークス当日のハンデ戦にも登録があるものの、クラシック当日は観客も多く独特な雰囲気で行われるため、馬に負担は掛けたくなかったとのこと。また来週にはコンピエーニュ大賞典という大きなハンデ戦が予定されていますが、こちらも多頭数でこの馬向きではなく、格上ながらラ・クープ挑戦を決めたのだそうです。せん馬だけに出走できるレースは少なく、G戦を勝った以上は参戦するレースを慎重に選ばなければなりません。

 

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