ランニクルス、ヴェルディを振る

今日も2本目のプロムス試聴記。BBCスコティッシュと巨匠ランニクルスが連日登場しますが、初日はヴェルディの大作でした。

8月2日 ≪Prom 23≫
ヴェルディ/レクイエム
 BBCスコティッシュ交響楽団
 指揮/ドナルド・ランニクルス Donald Runnicles
 ソプラノ/アンジェラ・ミード Angela Meade
 メゾ・ソプラノ/カレン・カーギル Karen Cargill
 テノール/ヨセップ・カン Yosep Kang
 バス/レイモンド・アチェート Raymond Aceto
 合唱/ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団

1954年、エジンバラに生まれたスコットランドの名指揮者ランニクルスについては説明の必要もないでしょう。プロムスの常連でもあり、バイロイトで練習指揮者を務めた経験もあることから、英国(スコットランドが独立する可能性もありますが)随一のワーグナー指揮者でもあります。
ワーグナーに限らず大曲の演奏には定評があり、今回はヴェルディとマーラーで圧倒的な名演を披露しました。

今回のソリスト、メゾ・ソプラノ以外は全員がプロムス・デビューだそうですが、テノールは調子が今一つと聴こえました。
サンクタスとアニュス・デイ、ルックス・エテルナとリベラ・メは続けて一つの楽章の様に演奏し、全体の構成感も見事。何故日本のオーケストラはランニクルスを呼ばないんでしょうか? 何処かに客演してくれれば真っ先に駆け付けたいところ。因みに日本では「ラニクルズ」と表記されるそうですが。

 

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