GⅠ連戦は伊達じゃない
さて昨日のヨーロッパ、イギリスに続いてアイルランドのレパーズタウン競馬場でも1マイルのGⅢ戦が行われています。デスモンド・ステークス Desmond S (GⅢ、3歳上、1マイル)は、散水しても good to firm という高速馬場に5頭立て。比較的3歳馬の活躍が目立つレースですが、今年は3頭の3歳馬たちを抑えて4歳馬クーガー・マウンテン Cougar Mountain がイーヴンの1番人気。未だ1勝馬ですが、立て続けにGⅠ戦を使われてきた陣営の評価が買われていました。
先ず3歳馬で3番人気(9対2)の愛2000ギニー7着馬コンヴァージェンス Convergence が逃げ、クーガー・マウンテンは2番手追走。残り1ハロン、人気通り逃げ馬を捉えた本命馬は、4番手から追い縋る2番人気(5対2)レイダーラ Raydara に4分の3馬身差を付けて評判通りの力を発揮しました。頭差で粘るコンヴァージェンスが3着。以下4・5着も夫々4・5番人気の馬で、人気通りの着順という順当な結果です。
クーガー・マウンテンは、もちろんエイダン・オブライエン厩舎、ジョセフ・オブライエン騎乗で、勝鞍は去年6月のデビュー戦以来のこと。しかしオブライエン師は同馬を2戦目にはいきなりGⅠ戦のジュライ・カップに使ったほど能力を認めており、以来GⅠ戦には7戦も出走させてきました。4歳の今期もロッキンジ・ステークス、クィーン・アン・ステークス(3着)、エクリプス・ステークス(4着)、サセックス・ステークス(5着)と4戦連続。初めてランクを落としたGⅢ戦なら、勝つのも当然と言えそうです。
1マイルから10ハロンまで可能性のある距離は様々ですが、やはり同馬の目標は1マイルのチャンピオン決定戦たるクイーン・エリザベスⅡ世ステークスでしょう。オッズは33対1から20対1に急上昇し、同日英国で行われたソヴリン・ステークスを圧勝したコーディ・ベアー共々、既存勢力との対決が今年最大の見所になりそう。
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