グレードを落とせば

9月20日の日曜日、アイルランドのゴウラン・パーク競馬場でデニー・コーデル・フィリーズ・ステークス Denny Cordell Fillies S (GⅢ、3歳上牝、1マイル1ハロン100ヤード)が行われました。GⅢに格上げされて9回目に当たりますが、意外にもエイダン・オブライエン厩舎が未だ勝てていない珍しいレースでもあります。
馬場は good 。8頭が出走し、オブライエン師も2頭を参戦させてきましたが、イーヴンの1番人気に支持されたのは、強敵ジャック・ネイラー Jack Naylor 。今シーズン走ったのは全てGⅠ戦で、勝星こそ恵まれなかったものの、愛オークス2着など常に上位で健闘してきた3歳馬です。

レースは英国から遠征したジョイント5番人気(12対1)のシークレット・パスート Secret Pursuit が逃げ、ジャック・ネイラーは3番手から。馬場の中央を通って直線に入った本命馬、残り2ハロンから仕掛けると、最後の1ハロンで先頭に立ち、後方から追い込むオブライエン師の2頭に1馬身4分の3差を付けての貫録勝ちです。2着は2番人気(9対2)のイースター Easter で、3着アウトスタンディング Outstanding (ジョイント5番人気)とは4分の3馬身差でした。
ジャック・ネイラーはジェシカ・ハリントン夫人の管理馬で、フラン・ベリー騎乗。勝利は去年8月末にカラーで牝馬限定のリステッド戦に勝って以来。G戦はシルヴァー・フラッシュ・ステークス(GⅢ)に続く2勝目です。3歳になってからは愛1000ギニー(4着)、オークス(6着)、愛オークス(2着)、ヨークシャー・オークス(6着)と全てトップクラス、ここはランクも距離も落としての確実な勝利でした。

 

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