2015ニューマーケット9月開催初日
再編が続いてきた秋の英国競馬、その対象だったニューマーケット競馬場の9月開催がスタートしました。木曜日から土曜日までの3日間、今年も若干のG戦入れ替えが予定されています。
9月24日がその初日、この日のG戦はサマーヴィル・トトソル・ステークス Somerville Tattersall S (GⅢ、2歳牡せん、7ハロン)一鞍です。
good to soft の馬場、3頭の取り消しがあって6頭立て。フランスとアイルランドからも1頭づつが参加し、アイルランドのサヌス・ペル・アクアム Sanus Per Aquam が2対1の1番人気。ボルジャー師が来年のクラシック候補に挙げている1頭で、ここ2戦のG戦でも入着が続いています。
スタート・ダッシュが良かったのは最低人気(25対1)のアドヴェンチャラス Adventurous でしたが、1ハロン行った地点でフランスからファーブル厩舎が送り込んだ3番人気(4対1)のロウメイキング Lawmaking が替って先頭。しかし一旦は下げたアドヴェンチャラスが再び盛り返し、残り3ハロンで進出した2番人気(7対2)のタスリート Tasleet との勝負に持ち込まれましたが、残り2ハロンで前が開かずにスタンド側に進路を変えたサヌス・ペル・アクアムが猛追、前に並んだ所がゴール。写真判定の結果、サヌス・ペル・アクアムがハナ差でタスリートを差し切り、半馬身差でアドヴェンチャラスが3着でした。
勝ったサヌス・ペル・アクアムはジム・ボルジャー厩舎、ケヴィン・マニング騎乗。デビューから2連勝で臨んだタイロス・ステークス(GⅢ)は断然1番人気も2着、続く12日前のジュヴェナイル・ステークス(GⅢ)も3着と勝ち切れませんでしたが、ここは予定通り通過してのG戦初勝利。厩舎では四天王の1頭だそうで、次走はデューハースト・ステークスに向かう可能性がありそう。
ところでこの日、ニューマーケットのジュライ・ミーティングで負傷して以来ずっと休養していたライアン・ムーアがほぼ2か月半ぶりに復帰。第6レースのハンデ戦に騎乗して3着でした。
負傷前はリーディングのトップを走っていたムーアでしたが、このブランクは痛く、今年のリーディング・ジョッキー争いでは圏外に去ってしまいました。しかしムーアのいない英国競馬はワサビの無い寿司のようなもので、順調に回復して再び華麗なムチ捌きを見たいもの。取り敢えずは復帰を祝いたいと思います。
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