2015ニューマーケット9月開催2日目

木曜日から始まっているニューマーケット競馬場の9月開催、2日目の昨日はG戦2鞍、good 、所により good to soft と若干回復した馬場で行われました。

先に行われたロックフェル・ステークス Rockfel S (GⅡ、2歳牝、7ハロン)は7頭立て。前走グッドウッドでプレスティージ・ステークス(GⅢ)で追い込みを決めたホークスムーア Hawksmoor が11対8の1番人気。
レースは最低人気(20対1)のフライング・エンプレス Flying Empress が飛ばし、後続に3馬身差を付けて逃げます。残り1ハロン、流石にバテて逃げ馬が後退すると、2番手に付けていた3番人気(5対1)のプロマイジング・ラン Promising Run がこれを捉え、馬体を接してきたジョイント4番人気(7対1)のテーティス Thetis を振り切り、1馬身4分の3差で優勝。中団から伸びたホークスムーアは、今回は2馬身4分の3差及ばず3着に終わりました。ニューマーケットの直線コースはどうしても前残りの競馬に成り勝ちです。

これが3戦目でG戦初勝利となったプロマイジング・スターは、ゴドルフィンの馬でサイード・ビン・スロール厩舎、ジェームス・ドイル騎乗。グッドウッドの6ハロンでデビューし3着、前走ニューマーケットの7ハロン戦で初勝利を挙げたばかりでした。
2週間後にフィリーズ・マイルに出走する可能性もありますが、中2週で使うかは微妙。血統的には1マイル、3歳の後半になれば10ハロンも克服できるタイプですが、英国に留まるかドバイに転向するかはオーナーが決めることでしょう。スロール師は、ドバイに向かうならUAEギニーとオークスになるだろうとコメントしています。ニューマーケットの1000ギニーは25対1のオッズが出ました。

続いてはジョエル・ステークス Joel S (GⅡ、3歳上、1マイル)。9月開催のG戦は全部で6鞍ですが、5鞍までが全て2歳戦。3歳馬以上が参戦できるG戦はジョエル・ステークスのみです。しかし出走してきたのは僅かに4頭、去年の勝馬カスタム・カット Custom Cut が唯一の古馬で、残る3頭は全て3歳馬でした。カスタム・カットの2連覇は15対8で2番人気、これを抑えて10対11の2倍を切る1番人気に支持されたのは、3歳のタイム・テスト Time Test でした。
1番人気の無い(12対1)トゥーピ Tupi が逃げ、2番手にカスタム・カット、3番手がタイム・テストの順。残り1ハロンでスパートしたタイム・テスト、カスタム・カットに1馬身差を付け、余裕で人気に応えました。後方から進んだ3番人気(7対1)のデコレイテッド・ナイト Decorated Knight が4馬身半差の3着に入って、人気通りの着順です。

アーリッド・アブダッラー氏が所有するタイム・テストは、ロジャー・チャールトン厩舎で、前日に首の負傷から復帰したばかりのライアン・ムーア騎乗。ムーアはロックフェル・ステークスでも2着のテーティスに騎乗しており、早くも復帰後初勝利を記録しています。なおムーア、このあと第6レースにも勝って、この日はダブル達成。当初今シーズン中の復帰は無いと言われていたムーア騎手ですが、9月中に実戦に戻ってきたこと自体がサプライズでしょう。
タイム・テストはロイヤル・アスコットのターセンテナリー・ステークス(GⅢ、10ハロン)を圧勝し、前走ヨークのジャドモント・インターナショナル(GⅠ、10ハロン)に挑戦して4着したGⅠ級の馬。ここは距離を1マイル、グレードもGⅡに落して確実に二つ目のG戦を獲得しました。アスコット開催のクィーン・エリザベスⅡ世ステークスとチャンピオン・ステークスの両方に登録がありますが、チャールトン師はBC遠征も選択肢に挙げています。未だキャリアも浅く、来年も現役続行の予定。GⅠ奪取も時間の問題と見ました。

 

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