シャンティー競馬場のコンデ賞

凱旋門賞が終わって脱力感が漂うフランスですが、昨日の月曜日にも何故かシャンティー競馬場でコンデ賞 Prix de Conde (GⅢ、2歳、1800メートル)が行われました。
このレースは例年ロンシャン競馬場で、凱旋門ウィークからは2週後に行われてきた2歳戦。年初のカレンダーにもこの変更は記されていなかった筈です。急遽?前倒しになったのは、来年に予定されているロンシャン競馬場の改築工事と関係があるのでしょうか。フランス競馬事情には疎いので、その辺りの情報は得ていません。

それはともかく、シャンティーのコンデ賞は good to soft の馬場に1頭が取り消し、5頭立てで行われました。前走シェーヌ賞(GⅢ)に勝って2戦無敗のクロース・オブ・スターズ Cloth of Stars が当然ながら3対5の断然1番人気。
少頭数は荒れると言いますが、これもその典型。4番人気(76対10)のミルフィールド Millfield が逃げ、クロース・オブ・スターズは自信満々か最後方に待機します。しかし本命馬の追い上げは遅かったのか、切れなかったのか、2番手を進んだ3番人気(56対10)のロビン・オブ・ネイヴァン Robin of Navan がミルフィールドを馬身半差捉えての決着。仔ロース・オブ・スターズは更に馬身差の着に終わりました。

勝ったロビン・オブ・ネイヴァンは、英国のハリー・ダンロップ師が管理する馬で、騎乗したトニー・ピッコーン Tony Piccone 共々、馬・調教師・騎手の全てがG戦初勝利。ケンプトンでデビューして着でしたが、フランスの地方競馬コンピエーニュに遠征して初勝利。そのあともドーヴィルに続けて渡仏し、条件戦2着、リステッド戦優勝で、これで5戦3勝。フランスでは4戦3勝2着1回と余程水が合うのでしょう。
ダンロップ師もそこを強調していて、次もサン=クルー競馬場のGⅠ戦を狙うとコメントしていました。父はアメリカン・ポスト American Post で、今や珍しい存在になったシー=バード Sea-Bird に遡るサイヤー・ラインです。

 

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