フランス2歳路線の変更?

昨日10月16日、フランスのメゾン=ラフィット競馬場でクリテリウム・ド・メゾン=ラフィット Criterium de Maisons-Laffitte (GⅡ、2歳、1200メートル)が行われました。去年までは11月のメゾン=ラフィットで他の2レースと共に行われてきたG戦でしたが、何故かクリテリウム(2歳戦)だけが切り離されて前倒しされたようです。
今年の秋、フランスの2歳路線で変更があったのは、私がレポートしてきた限りでは少なくとも4戦目になります。シーズンが終了して見ないと判りませんが、どうやら2歳路線は見直しが行われているようですね。今の時期にメゾン=ラフィットのクリテリウムと言う記事に面食らってしまいました。

ともあれ昨日の馬場は soft 、実態はもっと重かったようで、1頭が取り消して7頭が参戦してきました。相変わらず地元勢は手薄で、11対10の1番人気に支持されたのはアイルランドのボルジャー厩舎が送り込んだスマッシュ・ウイリアムズ Smash Williams 。前走カラーのラウンド・タワー・ステークス(GⅢ)に勝って2戦2勝の無敗馬です。
6番人気(20対1)のモント・キアラ Mont Kiara が逃げましたが、中間地点で2番手を進んでいたゴドルフィンの3番人気(26対5)ログ・アウト・アイランド Log Out Island が替って先頭。中団で待機したスマッシュ・ウイリアムズが残り1ハロンで並び掛けましたが重馬場にバランスを崩して伸びず、後方から追い込んだ5番人気(105対10)のドンジュアン・トリオンファント Donjuan Triumphant が一気に突き抜け、最後方から連れて追い込んだ最低人気(29対1)の牝馬ドレスト・イン・ファー Dressed in Fur に5馬身半差を付ける圧勝という波乱となりました。4分の3馬身差で何とかスマッシュ・ウイリアムズが3着。

番狂わせを演じたドンジュアン・トリオンファントは、英国のリチャード・ファヘイ厩舎が送り込んだ牡馬で、アレクシス・バデル騎乗。ファヘイ師はイギリスで待機していたほどですから、勝つまでは考えていなかったかも。今回は初めてのフランス遠征で、デビュー5戦目にエアのハンデ戦で初勝利を挙げ、前走ヨークのリステッド戦(ロッキンガム・ステークス)を6日前に連勝し、これで3連勝。何れも6ハロン戦で、来年のコモンウェルス・カップに20対1のオッズが出されました。
11月1日に予定されているクリテリウム・インターナショナル(GⅠ、1600メートル)にも登録がありますが、1マイルの距離は未知数。父ドリーム・アヘッド Dream Ahead はフォレ賞(1400メートル)に勝ったスプリンターで、母の父タグラ Tagula もまた2歳時にモルニー賞に勝ち、仏2000ギニーは3着だった短距離系。クラシックというより、スプリント路線で活躍するタイプと見るのが自然でしょう。

 

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