格上げされたメガヘルツ

昨日、1月18日のマーチン・ルーサー・キング牧師誕生日にはアケダクトとサンタ・アニタでG戦が予定されていましたが、ニューヨーク州は強風の影響で開催が中止、トボガン・ステークス(GⅢ)は1月24日に順延となりました。
そもそも去年は2月の第1週に行われたG戦ですが、今年は前倒しされていたもの。冬場のニューヨークは降雪も多く、やはり3月に入らないと本格的な開催は無理だろうと思います。

ということで月曜日のG戦は一鞍だけ、サンタ・アニタ競馬場でメガヘルツ・ステークス Megahertz S (芝GⅢ、4歳上牝、8ハロン)が行われました。アメリカ競馬ファンでも余り耳にしたことの無いレース名だと思いますが、前年まではリステッド戦だったもの。調べた限りでは2013年に新設されたレースで、今世紀初頭にサンタ・バーバラ・ハンデを3連覇した名牝を記念した一戦でしょう。
折角ですからメガヘルツに付いてもう少し紹介すると、制したG戦は9鞍ですが、後にGⅠ戦にまで格上げされたアメリカン・オークスの第1回を加えればG戦10勝の名牝。血統的にもスーパークリークが出ているファミリーに属しています。
さてG戦に格上げされた第1回は、good の馬場に2頭が取り消して12頭立て。前走シーズン最後のG戦だったロバート・J・フランケル・ステークス(芝GⅢ)で逃げ粘って3着したグローリー Glory が5対2の1番人気。その時勝ったジェンダー・アジェンダ Gender Agenda と2着のストーミー・ルーシー Stormy Lucy も出走していましたが、2頭が123ポンドで人気馬より5ポンド負担重量を背負っていたこともあり、前者はジョイント3番人気(6対1)、後者も2番人気(3対1)と人気では一歩遅れていました。
レースは人気のグローリーが今回も逃げ切り策に出ましたが、前半7番手辺りに控えていた7番人気(12対1)のケリー・ベル Keri Belle が馬場の中央から抜け出すと、外から並んで追い込むストーミー・ルーシーと同じく3番人気のシアター・スター Thatre Star の追い込みをギリギリ凌いでの優勝。着差はハナ差でストーミー・ルーシーが2着、首差でシアター・スターが3着でした。人気のグローリーは7着に、ジェンダー・アジェンダも9着に沈んでいます。
ジョン・シェリフス厩舎、アレックス・ソリス騎乗のケリー・ベルは、これがステークス初勝利となる6歳馬。去年10月の前々走アセーニア・ステークス(芝GⅢ)がG戦デビューで、その時は逃げて13頭立ての11着に大敗していました。デビューが遅れ、4歳の11月に4戦目で初勝利(アケダクト)を挙げ、続く5歳初戦のサンタ・アニタと連勝。サンタ・アニタはその時以来の出走で、このコースでは2戦2勝となります。通算成績は12戦4勝。

 

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