南米産馬が独占

今週のアメリカは、3月13日の日曜日にもサンタ・アニタ競馬場でG戦一鞍が行われました。芝の長距離戦として名高いサン・ルイ・レイ・ステークス San Luis Rey S (芝GⅡ、4歳上、12ハロン)。去年は3月第4週の施行でしたが、今年は第2週に繰り上げ開催。

good の馬場に2頭が取り消して10頭立て。去年と一昨年のデル・マー・ハンデ(芝GⅡ)を連覇した7歳馬ビッグ・ジョン・ビー Big John B が得意の長距離戦で2対1の1番人気。
ゆったりした流れの中、2番人気(7対2)のハヴァナ・ベル Havanna Belle と8番人気(11対1)サザン・フリーダム Southern Freedom が並ぶようにしてレースを作り、ビッグ・ジョン・ビーは後方2番手に待機。最初のスタンド前では後方3番手に付けていた最低人気(70対1)のジェネロシダード Generosidade が向場面で外から徐々に進出、4番手で第3コーナーを回ると、直線では内を割って末脚を爆発させ、最後方から追い込むジョイント6番人気(10対1)のクイック・カサブランカ Quick Casablanca に1馬身半差を付ける大番狂わせ。首・首の接戦で、これも後方から一気に追い上げた9番人気(30対1)のエネルギア・フリッピ― Energia Fribby が3着に食い込んで観衆からは声も出ず。人気のビッグ・ジョン・ビーは7着入線がやっとでした。
勝ったジェネロシダードはパウロ・ロボ厩舎、ティアゴ・ぺレイラ騎乗のウルグァイ産馬で、2着もチリ産、3着はブラジル産と南米産馬が上位を独占してしまいました。全く人気が無かったジェネロシダード、実は2013年にブラジルのGⅠ戦に勝った7歳牝馬で、南米の凱旋門賞とも言われるアルゼンチンのカルロス・ペレグリニ賞でも2013年に6着だった存在。その後フランスに転戦して勝てず、アメリカに渡ってからもゲイムリー・ステークス(GⅠ)7着など3戦してこれまで6着以内に入ったことは一度もありませんでした。低レヴェルのアメリカ芝長距離界を象徴するような結果になっています。

 

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