3日間開催のクレイヴァン・ミーティング

長かったイギリスの障害シーズンも先のグランド・ナショナルが頂点。4月も第2週に入り、やっと平場シーズンも本格的なG戦シリーズに突入しました。
4月12日からの3日間、ギニーが行われる同じニューマーケット競馬場でクレイヴァン・ミーティングが行われます。例年は2日間開催でしたか、今年は3日間に延長。4鞍のG戦も3日間に組み込まれました。

昨日初日のG戦は、例年通り1000ギニーのトライアルとなるネル・グィン・ステークス Nell Gwyn S (GⅢ、3歳牝、7ハロン)。距離は本番より1ハロン短い7ハロンで、このトライアルに勝って1000ギニーを制したのは2006年のスペシオザ Speciosa 以来出ていません。トライアルを使わず本番直行と言うのが近年の傾向でしょう。
今年の馬場は good to soft 、最有力と思われたイリュミネート Illuminate など4頭が取り消して10頭立て。去年秋のフィリーズ・マイル(GⅠ)で、目下1000ギニーの本命に挙げられているマインディング Minding の2着したナスラ Nathra が5対4の1番人気に支持されていました。去年のオー・ソー・シャープ・ステークス(GⅢ)に勝って2戦2勝のファースト・ヴィクトリー First Victory が4対1で2番人気、フィリーズ・マイルでは4着だったオブライエン厩舎のクールモア Coolmpre がライアン・ムーアとの初コンビで3番人気(9対2)と続きます。

先手を取ったのはクールモアでしたが、2ハロン地点からは先行していた本命ナスラが替ってハナに立ちます。追って伸びない場面もありましたが、坂を上る辺りからエンジンが掛かり、前2頭を追走していた8番人気(33対1)の伏兵スカッシュ Squash に1馬身半差を付けて人気に応えました。4分の3馬身差の3着には後方から5番人気(14対1)のロバンヌ Robanne (オー・ソー・シャープ3着)が追い込み、クールモアは5着、ファースト・ヴィクトリーもチャンスはありながら6着と伸び切れませんでした。
これで4戦3勝2着1回となったナスラは、ジョン・ゴスデン師の管理馬。騎乗したランフランコ・デットーリは、ネル・グィン3連覇となります。ソールズベリー、ニューバリーと一般戦に2連勝して臨んだフィリーズ・マイルは、2着とは言えマインディングとは決定的な4馬身半差がありました。冬場の本命馬が順調なら再戦を回避して仏1000ギニーという選択肢もありますが、ブックメーカーはナスラの1000ギニーオッズをこれまでの14対1から10対1に上げています。今年のクラシックのオッズでは最初の目立った動きとなりました。

 

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