降格されたG戦2鞍

日曜日のアメリカ競馬はニューヨークとケンタッキーでG戦かせ夫々一鞍づつ。どちらも今年からワンランク降格されたG戦ですが、同じ日に組まれていたのは偶然でしょう。

最初にニューヨークのアケダクト競馬場からはディスタッフ・ハンデキャップ Distaff H (GⅢ、4歳上牝、7ハロン)。去年まで6ハロンのGⅡ戦でしたが、GⅢに降格され、距離も1ハロン伸びています。fast の馬場に7頭が出走し、去年のテスト・ステークス(GⅠ)勝馬でBCフィリー・アンド・メア・スプリントでも4着したカヴォーティング Cavorting が122ポンドのトップ・ハンデを背負いながらもイーヴンの1番人気。
ブービー人気(50対1)のマダム・アムーラ Madam Aamoura が飛ばし、カヴォーティングは5番手からの競馬。逃げ馬を2番手で追走していた2番人気(2対1)のポールアズシルヴァーライニング Paulassilverlining が第4コーナーで外から逃げ馬を捉えると、一気に後続を突き放して安全圏。最後の1ハロンではやや外に膨れる場面もありましたが、追い込むカヴォーティングに3馬身4分の3差を付ける快勝。1馬身差で3番手を進んだ3番人気(4対1)のバー・オブ・ゴールド Bar of Gold が3着に入りました。
ミシェル・ネヴィン厩舎、ホセ・オルティス騎乗のポールアズシルヴァーライニングは、2月のアケダクトでアローワンス戦を9馬身以上の差で圧勝し、やはりアケダクトで前走3月の一般ステークス(コレクション・ステークス)で2着した4歳馬。ステークスは去年1月の一般ステークス(ルースレス・ステークス)以来で、G戦も一昨年2歳時のメイトロン・ステークス(GⅡ)以来となります。今回は118ポンドと2番目の負担重量で、2着本命馬とは4ポンド差がありました。

続いて、4日間連続のG戦開催となるキーンランド競馬場からボーモント・ステークス Beaumont S (GⅢ、3歳牝、7ハロン)。こちらも去年まではGⅡで、今年からGⅢに降格。施行距離は従来と同じです。fast の馬場に5頭立て。出走馬中G戦に勝っているのは唯1頭でしたが、6対5の1番人気に支持されたのは前走デビュー戦に勝ったばかりのライトストリーム Lightstream 。去年のフリゼット・ステークス(GⅠ)勝馬のニックネーム Nickname は5対2の3番人気でした。
先手を取ったのは4番人気(6対1)のアール・ガールズ・ア・チャーマー R Girls a Charmer 、ライトストリームはやや遅れて4番手を追走します。直線、3番手を進んだニックネームが馬場中央を通って先頭に立ちましたが、ライトストリームは思い切って内ラチ沿い一杯を衝き、外のニックネームを内から4分の3馬身差し切って人気に応えました。1馬身半差で2番手を追走していた2番人気(9対5)のキンスリー・キッシズ Kinsley Kisses が3着。
ブライアン・リンチ厩舎、これがキーンランドでステークス51勝目となるジュリアン・ルパルー騎乗のライトストリームは、3月6日にガルフストリームの7ハロン戦でデビュー勝ちしたばかり、陣営とファンの高い期待を裏切りませんでした。当面の目標は6月ベルモントのエイコーン・ステークス(GⅠ)ということで、その間にもう1戦叩かれてのローテーションになりそうです。

 

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