土曜日の芝マイル戦2鞍

オークス/ダービー1週前のアメリカ競馬は土曜日でもG戦2鞍のみ。何れも3歳上とは言っても古馬のみが出走してきた芝のマイル戦という組み合わせでした。

ガルフストリーム・パーク競馬場のマイル戦はマイアミ・マイル・ハンデキャップ Miami Mile H (芝GⅢ、3歳上、8ハロン)。firm の芝コースに8頭が出走し、ステークスは未勝利ながら前走同じガルフストリームのアローワンス戦で7.5ハロンのコース・レコード・タイムをマークしたスモークン・キッテン Smokem Kitten が9対5の1番人気。
距離が少し伸びたここでもスタートから主導権を奪ったスモークン・キッテン、直線でも内ラチ沿いの経済コースを通り、後方3番手から外を通って追い込む2番人気(2対1)のミドルバーグ Middleburg を頭差凌いで逃げ切り勝ち。5番手追走から2頭の間を衝いて追い込んだ4番人気(7対1)のホサーサル Hothersal が首差で3着の接戦でした。
マイケル・メイカー厩舎、エドガー・プラード騎乗のスモークン・キッテンは、ラムゼー夫妻が所有する芦毛の4歳馬。2歳の12月にガルフストリームでデビュー勝ちしたあと、明け3歳初戦のダニア・ビーチ・ステークス(GⅢ)で6着。その後1年1ヶ月にも及ぶ休養のあと今年2月にアローワンス戦で復帰して7着。続く前走がレコード勝ちで、走ったのは全てガルフストリーム・パークという地元馬。4歳ながら未だ5戦3勝と、本格化するのはこれからでしょう。

そしてゴールデン・ゲート・フィールズ競馬場のサン・フランシスコ・マイル San Francisco Mile (芝GⅢ、3歳上、8ハロン)。カリフォルニアも馬場は firm 、1頭が取り消して12頭立てでしたが、内5頭がG戦の勝馬で、中にはGⅠ馬もいます。そんな中から9対5の1番人気に支持されたのはブラジルの三冠馬で、去年5月にアメリカでもサンタ・アニタでアメリカン・ステークス(芝GⅢ)に勝っていたバル・ア・バリ Bal a Bali でした。
最低人気(99対1)3頭の内の1頭ロイヤル・エフ・ジェイ Royal F J がハナを叩きましたが、これを交わして5番人気(13対1)で去年の勝馬ジー・ジー・ライダー G. G. Ryder の逃げ。これを前半2~3番手で追走していた3番人気(7対2)のアラート・ベイ Alert Bay が第4コーナーで外から捉え直線。後方から追い上げるバル・ア・バリと、2番人気(3対1)ガブリエル・チャールズ Gabriel Charles との三つ巴になりましたが、際どい写真判定の結果、最内で粘ったアラート・ベイが中のガブリエル・チャールズを首差抑えて優勝。外のバル・ア・バリは頭差届かず3着に終わりました。
ブレイン・ライト厩舎、タイラー・ベイズ騎乗のアラート・ベイは、既にG戦に勝っていた5頭の中の1頭で、去年9月サンタ・アニタのシティー・オブ・ホープ・マイル(芝GⅡ)以来の勝星で、3歳時サンタ・アニタのマティス・ブラザーズ・マイル(芝GⅡ)を加えてアメリカG戦は3勝目。他にカナダのG戦も2勝しており、ステークスは通算で8勝目となります。芝のマイル戦を最も得意とする5歳牡馬。

 

 

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