今年の3歳馬はレヴェルが高い?

この日曜日はシャンティー競馬場で仏ダービーが行われますが、その前日の土曜日、ドーヴィル競馬場でもG戦が行われました。先ほどアイルランド・レポートでチョッと紹介したシャノン師の調教馬が制したリステッド戦の一つ前に行われたレースですね。例年ならロンシャン競馬場で5月末に行われるパレ=ロワイヤル賞 Prix du Palais-Royale (GⅢ、3歳上、1400メートル直線)。
セーヌ川からは離れたドーヴィルも馬場状態は soft 、ダービー直前ではありますが、3歳馬2頭を含む5頭が出走してきました。GⅢながらレヴェルは高く、去年ジャック・ル・マロワとサン・チャリオットとGⅠ戦に2連勝した6歳馬エソテリク Esoterique が4対5の1番人気。次いではジャン・プラ賞(GⅠ)勝馬で、マロワ2着の4歳馬テリトリーズ Territories が7対2の2番人気で続きます。

4番人気(54対10)の6歳馬ラヴ・スピリット Love Spirit が逃げましたが、3番手から外を回って前を捉え、残り1ハロンで抜け出したのは3番人気(9対2)のアタンデュ Attendu 。2番手を進んだ本命エソテリクに2馬身差を付けていました。更に3馬身差で最後方から追い込んだテリトリーズが3着。
クリストフ・ラッフォン=パリアス厩舎、マクシム・グィヨン騎乗のアタンデュは、レヴェルが低いと思われていた3歳牡馬。2歳時に3戦目でラ・ロシェット賞(GⅢ)に勝ち、ジャン=リュック・ラガルデール賞8着、クリテリウム・ド・サン=クルー3着とGⅠ戦では連敗していました。
今期はジェベル賞(GⅢ)で2着し、仏2000ギニーに挑んだものの9着に敗退。まさかシーズンのこの時点で古馬のGⅠ馬2頭を切って捨てるとは思いませんでした。もちろんセックス・アローワンスやペナルティーがあったのも事実ですが、意外に3歳牡馬のレヴェルは高いのかも。

 

 

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