アイルランドでもチーム・オブライエン

ロイヤル・アスコット開催の真っただ中、昨日のアイルランドのレパーズタウン競馬場でもG戦が一鞍行われています。バリーコーラス・ステークス Ballycorus S (GⅢ、3歳上、7ハロン)。

こちらも soft 、所により yielding と緩い馬場状態の中、6頭が出走。英国から遠征してきたケヴィン・ライアン厩舎のケリンニ Kelinni が13対8の1番人気に支持されていました。2走前にサースクの7ハロン戦に勝ち、去年秋にもレパーズタウンに遠征して7ハロンのハンデ戦に勝っている8歳馬。コース得意と遠征の意欲が人気の要因でしょう。
5番人気(12対1)のアル・モハルハル Al Mohalhal が逃げ、ケリンニは2番追走。しかし本命馬は伸びを欠き、4番手を進んだ2番人気(7対4)のディック・フィッティントン Dick Whittington が鋭く脚を伸ばすと、粘るアル・モハルハルに2馬身4分の3差を付けて優勝。更に4馬身4分の3差が開いて3番手を進んだ4番人気(9対1)のドント・ボサー・ミー Dont Bother Me が3着に入り、ケリンニは4着に沈みました。

勝ったディック・フィッティントンはエイダン・オブライエン厩舎、シーマス・ヘファーナン騎乗。2歳時にはフェニックス・ステークス(GⅠ)に優勝してクラシックも期待された1頭でしたが、順調な3歳を送れず、その年は1戦(4着)のみ。今期もGⅡ、GⅢに出走しながらも3戦して未勝利でしたが、相手も恵まれたここは流石にGⅠ馬の貫録で、2歳時以来の久々の勝利となりました。
父エイダンの留守を預かる息子の元ジョッキー、ジョセフは、今年から調教師として活動を開始し、調教師デビュー当日に早くも4勝したほど。勝馬に付いては、重馬場の7ハロンがベストの馬、と解説してくれました。
この日オブライエン厩舎はレパーズタウンでもダブルを達成し、もう一鞍は娘のアンナ・オブライエンが騎乗していました。名門を支える家族のチームワークも抜群のようです。

 

 

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