ダフニスとラ・クープ

今年のフランス競馬はロンシャン競馬場が改修工事に入っているため、変則的なスケジュールに成らざるを得ません。ウッカリしていると何時、何処でどのレースが行われているのか見落としてしまいそう。
そのなG戦が2鞍、6月22日の水曜日にシャンティー競馬場で行われました。

ダフニス賞 Prix Daphnis (GⅢ、3歳牡せん、1800メートル)は本来シャンティーのレースですが、同じ条件で行われる牝馬限定のクロエ賞と同じ日に「ダフニスとクロエ」として親しまれてきたもの。今年はダフニス賞だけが先に行われました(クロエ賞は未だですよ、ネ?)。
soft の馬場、5頭立て。如何にもフランスらしい重馬場の小頭数、前走仏2000ギニーに参戦した2頭の争いと見られ、4着に先着したジョージ・パットン George Patton が9対10の1番人気。

スミオンを背に逃げたジョージ・パットンでしたが、3番手を追走していた2番人気(31対10)のターリーフ Taareef が伸び、4分の3馬身捉えて優勝。2番手を進んだ3番人気(18対5)のマクシマム・オーレリアス Maximum Aurelius が1馬身4分の3差で3着と、ほぼ順当に収まっています。
勝ったターリーフは本命馬と同じジャン=クロード・ルジェ師の管理馬で、師のワン・ツー・フィニッシュ。今年の仏タービー/仏オークス・ダブルを達成したルジェ厩舎の勢いが止まりません。こちらはイオリッツ・メンディザバルが騎乗していました。

ハムダン・アル・マクトゥーム所有のターリーフは、2歳時にボルドーの新馬戦とドーヴィルの条件戦を2連勝してシーズンを終了。今期はフォンテンブロー賞(GⅢ)で2着し、臨んだ仏2000ギニーは7着に終わっていました。これが3勝目でG戦初勝利。1マイルを中心に未だ成長が見込める1頭でしょう。

今年のダフニス賞と組まれたのが、本来はロンシャン競馬場で行われる筈のラ・クープ La Coup (GⅢ、4歳上、2000メートル)。1頭が取り消して7頭立て。ルジェ厩舎からの参戦は無く、英国から遠征してきたエア・パイロット Air Polot が21対10の1番人気。
ドイツから挑戦してきた6番人気(11対1)のナイト・ウィッシュ Night Wish が逃げ、これを2番手で追走したエア・パイロットが期待に応えて抜け出すと、後方から追い込む3番人気(27対10)のエリプティク Eliptique に2馬身差を付ける完勝。3馬身差で逃げたナイト・ウィッシュが3着に粘っていました。
アルゼンチンのGⅠ馬でフランスに転厩、2番人気(13対5)に支持されたプリティー・ガール Pretty Girl は6着に終わっています。

勝ったエア・パイロットはレイフ・ベケット厩舎、クリストフ・スミオン騎乗の7歳せん馬。3歳時には1戦のみ、4歳も未出走と仕上がりが遅れていた馬で、本格的に使えるようになったのは5歳から。
去年6歳時にカラー競馬場で3頭立てのインターナショナル・ステークス(GⅢ)を逃げ切って優勝し、そのあともドラー賞(GⅡ)3着、チャンピオン・ステークス(GⅠ)も5着と実力的にはGⅠ戦でも入着が狙える存在。
今期はアール・オブ・セフトン・ステークス(GⅢ)2着から始動し、前走ガネー賞(GⅠ)は7着。地味ながらもシャンティーでG戦2勝目を挙げ、せん馬という特質を活かしてGⅠ戦、特に海外の大レースを目指すタイプになっていくような気がします。

 

 

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