英国馬圧勝のロベール・パパン

フランス競馬もそろそろドーヴィルの夏開催が始まりますが、その前にメゾン=ラフィット競馬場で行われる2歳G戦がロベール・パパン賞 Prix Robert Papin (GⅡ、2歳牡牝、1100メートル)。
パターン・レース・システムが導入された当初はGⅠ戦でしたが、現在はGⅡ。ドーヴィルで行われるモルニー賞(GⅠ)の前哨戦でもあります。

good の馬場に牡馬2頭、牝馬4頭の6頭立て。内4頭は既にG戦での実績があり、ロイヤル・アスコットでノーフォーク・ステークス(GⅡ)を制した2戦2勝のプリンス・オブ・リール Prince of Lir が7対5の1番人気に支持されていました。
2歳最初のG戦であるボア賞(GⅢ)に勝ったコサチョープ Cosachope が逃げましたが、内と外から接近されて苦しい流れ。その内を先行していた3番人気(7対2)のティス・マーヴェラス Tis Marvellous が飛び出して残り1ハロンでは3馬身差を付け、そのまま4番手から伸びる2番人気(31対10)のアル・ジョーラー Al Johrah (アスコットのクィーン・メアリー・ステークスGⅡ2着馬)に2馬身半差を付ける完勝です。
更に4馬身の大差が付いた3着には、ドイツからの遠征馬でイタリアのGⅢ(プリミ・パッシ賞)に勝っている無敗馬で5番人気(8対1)のハーゲイサ Hargeisa が食い込みました。人気のプリンス・オブ・リールは逃げ馬を外からマークしていましたが、精彩を欠いて5着に終わり、初黒星。

勝ったティス・マーヴェラスは、英国のクライヴ・コックス厩舎、アダム・カービー騎乗。2012年にロベール・パパン賞を制し、続くモルニー賞とミドル・パーク・ステークスにも連勝したレックレス・アバンダン Reckless Abandon と同じ陣営。ニューバリーのデビュー戦(6ハロン)こそ2着でしたが、前走ウインザーの未勝利戦(6ハロン)を8馬身差で圧勝した牡馬です。この後はレックレス・アバンダンと同じルートでモルニー賞を目指すことになるでしょう。
父は2011年にリッチモンド・ステークス(GⅡ)に勝ったハーバー・ウォッチ Harbour Watch で、英国と豪州をシャトルする同馬にとって最初のG戦産駒となります。
来年のGⅠ戦に向けて20対1のオッズが提示されたのはクラシック・レースではなく、ロイヤル・アスコットのコモンウェルス・カップ。この時点でスプリンターとしての将来が予測されているようです。

 

 

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