2016グローリアス・グッドウッド最終日
今週火曜日にスタートした今年のグッドウッド競馬場夏開催、通称グローリアス・グッドウッドも7月30日の土曜日にフィナーレを迎えました。馬場状態は5日間を通して good to firm 、雨が降った日もありましたが、開催を通して爽やかな夏空に恵まれたようです。
さてグッドウッド競馬場の千穐楽、G戦はナッソー・ステークス Nassau S (GⅠ、3歳上牝、1マイル1ハロン192ヤード)一鞍だけ。5頭立てと寂しい出走頭数だったのは、今年のクラシック2冠馬マインディング Minding が登場してきたからでもありましょう。もちろん彼女が1対5という圧倒的な1番人気で、日本流に言えば単勝1.2倍ということになります。
しかし小頭数の競馬は兎角紛れるもの、このレースもあわや、という場面もあったようです。2番人気(7対1)のスイス・レンジ Swiss Range が逃げ、マインディングは3番手に付けましたが、直線入口では前が塞がるヒヤリとする一瞬。それでも鞍上ライアン・ムーアが落ち着いて外に持ち出すと、一瞬で必要最低限のリードを奪い、2番手を追走していた4番人気(16対1)のクィーンズ・トラスト Queen’s Trust に1馬身4分の1差を付けていました。最後は馬を緩める余裕も。同じく1馬身4分の1差で、最後方から5番人気(16対1)のジェマイイェル Jemayel が3着に追い上げています。
勝馬を管理するエイダン・オブライエン師はこのレース3勝目、ムーア騎手にとってはナッソー初制覇となります。マインディングはこれがGⅠ戦6勝目。今期は愛1000ギニーで2着に敗れたのが唯一の敗戦で、1マイルから1マイル半までの牝馬限定GⅠ戦を総なめにして来ました。
こうなれば、次は牡馬相手のGⅠ戦ということになるでしょう。距離も1600メートルから2400メートルまでは問題無く、愛チャンピオン、凱旋門賞、ブリーダーズ・カップなどが考えられますが、現時点で何処に向かうかは未定とのこと。オブライエン厩舎ではラッドたちに決定権があるようです。
因みに愛チャンピオンは5対1、凱旋門賞は8対1、BCターフには6対1のオッズが出されています。取り敢えずこの後は短い夏休みを取り、秋にはリフレッシュしてGⅠ戦の舞台に臨んでくるでしょう。近年でも傑出した牝馬であることは間違いナシ。
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