オークス3着馬、GⅢ戦でも3着

8月に入って最初のG戦は、8月2日にアイルランドのコーク競馬場で行われたギヴ・サンクス・ステークス Give Thanks S (GⅢ、3歳上牝、1マイル4ハロン)でした。

yielding の馬場に1頭が取り消して8頭立て。レヴェルが高いと思われている3歳馬5頭の中で、英愛オークスで共に3着だった英ミック・シャノン師が送り込んだハーレクィーン Harleqeen が11対10の1番人気。予定していたシルヴェストル・ド・スーザ騎手の航空便がキャンセルになったため、急遽ローナン・ウィーランに乗り替わるというハプニングがありましたが、実力的には彼女が1番でしょう。
相手は同じく英オークス4着、愛オークス5着のサムハウ Somehow 。オブライエン厩舎は2頭を出走させてきましたが、クラシックで善戦してきたサムハウがハーレクィーンに逆転できるか、という評価です。

4番人気(7対1)のモア・ミスチーフ More Mischief が逃げ、ハーレクィーンは中団の5番手から。3ハロン地点から進出した本命馬、残り2ハロンで2番手まで押し上げましたが、後方2番手で待機していた5番人気(12対1)のベスト・イン・ザ・ワールド Best in The World が一気に追い上げ、同じく6番手から伸びたサムハウを首差抑えて優勝。ハーレクィーンは半馬身差の3着に敗れ、二つのクラシックに続いて又しても3着でした。いずれにしても1着から4着までは3歳馬が独占しています。
終わって見ればエイダン・オブライエン厩舎のワン・ツー。勝ったベスト・イン・ザー・ワールドにはコーム・オダナヒューが、2着サムハウにはシーマス・ヘファーナンが騎乗していました。

ベスト・イン・ザ・ワールドは2歳の2戦目にカラーのリステッド戦(1マイル)で初勝利を挙げて以来の勝鞍。今期はネイヴァンのリステッド戦(10ハロン)4着、ミュージドラ・ステークス(GⅢ)でG戦初挑戦するも7頭立て7着、ミュンスター・オークス(GⅢ)は3着、前走キルボイ・エステート・ステークス(GⅡ)も6着と連敗が続いていましたが、今回は馬場も距離も、そしてペースも彼女に合っていたのでしょう。
彼女もまたガリレオ Galileo 産駒で、一つ上の全姉ファウンド Found はBCターフ、マルセル・ブーサック賞に勝ち、愛1000ギニー2着という血統ですから、GⅢ戦の一つや二つ勝っても決して不思議ではありません。不思議と言えは、今年が14回目となるギヴ・サンクス・ステークスをガリレオ産駒が制したのは、今回が初めとなることでしょうか。

 

 

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