G戦初勝利の3頭

ブリーダーズ・カップが終わった翌週、アメリカ競馬は地味ながら3鞍のG戦が行われました。表現は不適切かもしれませんが、BCを終えたばかりとあって有力馬は出払った感もあり、当ブログには初めて登場する馬たちが目立つ週末でもありました。

先ずアケダクト競馬場のG戦は2鞍。先に行われたレッド・スミス・ハンデキャップ Red Smith H (芝GⅢ、3歳上、11ハロン)は firm の馬場に1頭が取り消して11頭立て。5月にGⅠ戦のマンノ・ウォー・ステークスに勝ち、前走カナダ国際(芝GⅠ)でも3着しているウェイク・フォレスト Wake Forest が3対5の断然1番人気。
10番人気(64対1)の伏兵アイル・コール I’ll Call が逃げましたが、6番手を進んでいた4番人気(9対1)のビッガー・ピクチャー Bigger Picture が外目から徐々に進出し、直線一気に前を捉えると、後方3番手から追い込む2番人気(5対1)のデーニッシュ・ダイナフォーマー Danish Dynaformer に1馬身4分の1差を付けて優勝。人気のウェイク・フォレストも後方4番手から連れて追い上げましたが、ハナ差及ばず3着に終わっています。
マイケル・メーカー厩舎、ホセ・オルティス騎乗のピッカー・ピクチャーは、これがステークスもG戦も初勝利となる5歳せん馬。去年までは一般戦しか経験がなく、今期になっていきなりアケダクトとベルモントのアローワンス戦に連勝し、勢いでユナイテッド・ネイションズ・ステークス(GⅠ)に挑戦(これがステークス初体験)するも8着大敗。続いてサラトガでもアローワンス戦に勝ち、ケンタッキー・ダウンズの一般ステークス(オールド・フレンズ・ステークス)で4着、前走キーンランドではシカモア・ステークス(芝GⅢ)で初めてG戦2着(ハナ差)を経験し、今日の嬉しいステークス初勝利に繋がりました。

ベルモントのもう一鞍は、この時期になっても3歳馬限定戦のディスカヴァリー・ハンデキャップ Discovery H (GⅢ、3歳、9ハロン)。fast の馬場に2頭が取り消し、遅れてきた3歳馬9頭が出走してきました。ステークスは未勝利ながら、前走トラヴァース・ステークス(GⅠ)で4着と気を吐いたギフト・ボックス Gift Box が8対5の1番人気。
3頭が並んだ4番人気(6対1)の中からスティックスステイトリーデュード Sticsstatelydude が先ず飛び出して先頭を奪い、ギフト・ボックスは5番手で追走。しかし逃げたスティックスステイトリーデュードと2番手でマークした7番人気(22対1)ネオリシック Neolithic の脚色衰えず、直線でもこの2頭が叩き合いの末、スティックスステイトリーデュードがネオリシックを1馬身4分の1差引き離したまま逃げ切ってしまいました。最後方から追い込んだ6対1の1頭マイ・マン・サム My Man Sam が2馬身4分の1差で3着に食い込み、ギフト・ボックスは伸びず5着敗退。
キアラン・マクローリン厩舎、ジョエル・ロザリオ騎乗のスティックスステイトリーデュードは、2歳時の未勝利戦、今期ベルモントのアローワンス戦に次いで3勝目。3走前にアローワンス戦で勝った後スマーティー・ジョーンズ・ステークス(GⅢ)で4着、前走オクラホマ・ダービー(GⅢ)で2着と徐々に順位を上げ、この日のG戦・ステークス初勝利に繋げました。

土曜日の最後は、チャーチル・ダウンズ競馬場のコモンウェルス・ターフ・ステークス Commomwealth Tuf S (芝GⅢ、3歳、8.5ハロン)。去年は11月最終週に行われましたが、今年は2週ほど前倒ししての開催。firm の芝コースに11頭立て。これもステークス初挑戦ながらここまで5戦3勝、前走キーンランドのアローワンス戦を2馬身差で勝って来たボンデュラント Bondurant が3対1の1番人気。
4番人気(5対1)のスカラー・アスリート Scholar Athlete が絶妙のペースで逃げて直線半ばまでリードを保っていましたが、前半は7番手の外に付けていたボンデュラントが外から伸び、漸く逃げ馬を捉えたと見えたと同時、本命馬の内を後方3番手で直線に向いた10番人気(29対1)の伏兵ヘイ・ダコタ Hay Dakota が更に外から猛追。ゴールではヘイ・ダコタがボンデュラントを首差差し切っていました。逃げ粘ったスカラー・アスリートが半馬身差で3着。
ジョエル・バーント厩舎、デニー・ヴェラスケス騎乗のヘイ・ダコタは、シカゴから遠征してきた馬で、これまたG戦もステークスも初勝利。3歳デビューで6戦目にして初勝利を挙げ、2連勝で臨んだカンタベリー・パークの一般ステークス(ミスティック・レイク・ダービー)で3着。前走ホーソンの芝アローワンス戦に勝って2連勝でのG戦初勝利です。G戦初勝利は26歳のバーント師、今年7年目のヴェラスケス騎手にとっても同じで、バーント師はチャーチル・ダウンズでの勝鞍も初めてだそうです。

 

 

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