今年最初のダービーポイント・レース
今年のアメリカ競馬、元旦に続いて1月2日もG戦が行われました。大晦日から3日連続のグレード戦です。
昨日のG戦は、アケダクト競馬場のジェローム・ステークス Jerome S (GⅢ、3歳、1マイル70ヤード)一鞍。例年ならこれが新年最初のG戦ですが、今年は変則スタートです。4月一杯開催されるアケダクトの春開催、ケンタッキー・ダービーに向けた3歳馬によるポイント対象G戦は4鞍で構成されていますが、ジェロームはその第一弾。1着から4着までは夫々10-4-2-1ポイントが付与される仕組みです。これは例年と変わっていません。
ニューヨークも新年から雨続きで、馬場は muddy と泥んこ状態。それでも予定されていた7頭が全て参戦し、前走レムゼン・ステークス(GⅢ)では1番人気に支持されながらも3着に敗れたタカフル Takaful がイーヴンの1番人気。
そのタカフルがクラブハウス・ターンのコーナーワークを利して先頭に立ち、逃げ切る構え。しかし第3コーナー手前で2番手でマークしていた2番人気(5対2)のエル・アリーブ El Areeb に並び掛けられると、反応無くズルズルと後退し、結局は7着最下位に大敗してしまいます。早目に本命馬を交わしたエル・アリーブ、その後は独走で、最後方から伸びた5番人気(14対1)のボーナス・ポインツ Bonus Points に何と11馬身4分の1差を付ける圧勝でした。更に半馬身差で4番手を進んだ6番人気(21対1)のトゥルー・ティンバー True Timber が3着。4着の3番人気(4対1)ウイン・ウイズ・プライド Win With Pride までがポイントを獲得しています。
キャサル・リンチ厩舎、トレヴァー・マカーシー騎乗のエル・アリーブは2歳時、3戦目にローレルの6ハロンで初勝利を挙げ、続く前走11月には同じローレルで一般ステークス(ジェームス・ルイス・ステークス)に連勝。これで3連勝となり、シーズン最初のダービー・10ポイントを獲得しました。同馬が大差勝ち通りの実力馬か、泥んこ馬場のフロック勝ちかは、今後の内容次第でしょう。
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