圧巻の逆転劇となったサンタ・イネズ

1月8日の日曜日、漸く雨が上がったサンタ・アニタ競馬場で、今年のオークス路線を占うG戦のサンタ・イネズ・ステークス Santa Ynez S (GⅡ、3歳牝、7ハロン)が行われました。去年は6.5ハロンでしたが、今年は若干距離が延長されての開催。馬場は未だ大量に水分を含んでいましたが、馬場発表は fast 。それでも4頭が回避して5頭立てとなり、メンバー中唯一のG戦勝馬で無敗のシェーンズ・ガールフレンド Shane’s Gorlfriend が4対5の単勝2倍を切る1番人気。前走デルタ・ダウンズのプリンセス・ステークス(GⅢ)で13馬身差の圧勝を演じた噂のオークス候補です。
レースは本命馬を含む3頭がハナを争う流れとなり、結局は最低人気(30対1)のレジリエント・ヒューモア Resilient Humor が逃げ、シェーンズ・ガールフレンドは2番手に控えます。この3頭の争いを4番手で見ていた2番人気(イーヴン)のユニーク・ベラ Unique Bella 、第3コーナーで外から前3頭を纏めて交わすと、直線は独走。鞍上は追う素振りも見せず、最後方から追い込む3番人気(12対1)のイット・ティズ・ウェル It Tiz Well に馬なりの儘7馬身半差を付ける圧勝劇となりました。更に2馬身半差で人気のシェーンズ・ガールフレンドは3着に入りましたが、こちらは失望と言っても良さそうです。
ジェリー・ホーレンドルファー厩舎、マイク・スミス騎乗のユニーク・ベラは、去年6月のサンタ・アニタでデビューして2着。秋のデル・マー開催、2走目で未勝利を脱したばかりですが、父はクラシック馬を初めとしてGⅠホースを次々に輩出している大種牡馬タピット Tapit 。母もBCディスタッフ(レディーズ・クラシック)の覇者アンライヴァルド・ベル Unrivalled Belle という良血馬で、クラシックを獲る為に生まれてきたような血統馬。カリフォルニアのファンに鮮烈な印象を与えてクラシック最前線に躍り出ました。

 

 

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