2017英2000ギニーの枠順
今年最初のヨーロッパ・クラシック・レース、2000ギニーが今週末の土曜日にニューマーケット競馬場で行われます。その枠順が昨夜発表されました。
その前に、フランスから挑戦する Al Wukair の呼び方について。
4月10日に同馬がジェベル賞(GⅢ)に勝ったレポートで、読み方が分からないので取り敢えず「アル・ウカイール」としておきました。しかしその後ジェベル賞のビデオでは、現地フランス語の実況中継が私の耳には「アル・ヴケイア」と聴こえます。従って当欄では今後、英国で何と発音されようとアル・ヴケイアで通すことにしました。
さて本題。最後の登録時点では12頭が残っていましたが、最終的に出馬宣言をしたのは次の10頭。日本やアメリカに比べると少ないようですが、敢えて無謀なチャレンジを避けるのが英国流。
有力馬では、レーシング・ポスト・トロフィーに勝ったリヴェット Rivet の回避が残念です。
01 ロウ・アンド・オーダー Law And Order
02 エミネント Eminent
03 チャーチル Churchill
04 ランカスター・ボンバー Lancater Bomber
05 バーニー・ロイ Barney Roy
06 ラーチモント・ラッド Larchmont Lad
07 アル・ヴケイア Al Wukair
08 スピリット・オブ・ヴァラー Spirit Of Valor
09 トップ・スコア Top Score
10 ドリーム・キャッスル Dream Castle
一言で言えば、4強の争いでしょうか。中でもエイダン・オブライエン厩舎、ライアン・ムーア騎乗のチャーチルが1番人気になるのは間違いなさそう。シーズン初戦、2歳からの直行はチャーチル1頭ですが、デューハーストで破った相手が今期も順当に勝っていますから、2歳の成績通りの走りを見せれば最初のクラシックはこの馬か。尤も、去年のエア・フォース・ブルーの例もありますから過信は禁物。
相手3頭は比較が難しく、どれも無敗馬。この3頭から勝馬が出れば、無敗でのクラシック戴冠となります。
1頭は、上記3戦無敗のアル・ヴケイア。ニューマーケットを良く知るアンドレ・ファーブルが敢えてドーヴァー海峡を渡るのは、余程勝算があるからでしょう。ジェベル賞で最後方から外に出して一気に差し切った脚は不気味。ジェベル同様、直線コースのニューマーケットが合っているという師の判断か。
リチャード・ハノン厩舎、ゴドルフィンのバーニー・ロイは2戦無敗、今期初戦のグリーナム・ステークス(GⅢ)を2馬身で楽勝しました。
そして同じく2戦無敗のエミネントは、同じニューマーケットの1マイルでクレイヴァン・ステークス(GⅢ)を制した馬。フランケル Frankel 産駒という魅力もあり、偉大な父の初産駒で親子制覇を目指します。この馬が勝てば、お伽噺間違いなし。
オブライエン厩舎のスピリット・オブ・ヴァラーとランカスター・ボンバーは、共にペースメーカーでしょうか。ハノン師のもう1頭ラーチモント・ラッドは、秋のニューマーケットでトトソルズ・ステークス(GⅢ)に勝った馬。今期初戦のクレイヴァンは5着でした。
ゴドルフィンのトップ・スコアという馬は初めて聞く名前ですが、今期ドバイで4戦もしている馬。ゴドルフィンはグリーナム2着のドリーム・キャッスルを加え、3頭出しでクラシック制覇に挑みます。
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