2017ダンテ開催3日目

昨日の金曜日、3日間に亘って開催された今年のヨーク競馬場ダンテ開催のフィナーレとしてヨークシャー・カップ Yorkshire Cup (GⅡ、4歳上、1マイル5ハロン188ヤード)が行われました。去年までは1マイル6ハロンでしたが、今年は若干短くなっているようです。
戦前、というか長い英国競馬の歴史の中で最も重要視されていたのが長距離戦。特にアスコット・ゴールド・カップ、グッドウッド・カップ、ドンカスター・カップの3つの「カップ」レースは、長距離三冠レースとしてボビンスキーも最重要レースとして扱ってきました。
パターン・レースのシステムが導入されてからは、アスコット・ゴールド・カップ以外はGⅡにランクされ、ステイヤー戦の人気も落ちて今日に至っていますが、最近ではこのヨークシャー・カップを加えて英国長距離界の「グランドスラム」と称するジャーナリズムも出てきているようですね。それだけヨークシャー・カップにはレヴェルの高いメンバーが集まるということでしょう。

今年は soft 、所により good to soft の馬場に8頭が出走し、去年のキングジョージで3着した単なるステイヤーとは言えないダートマウス Dartmouth が11対4の1番人気に支持されていました。ご存知の様にエリザベス女王の所有馬で、去年のロイヤル・アスコットではハードウィック・ステークス(GⅡ)を制して女王にビッグなプレゼントを贈呈したあの馬です。

レースは最低人気(40対1)のハイ・ジンクス High Jinks が飛び出し、後続を離し気味にリードを保っての逃げ。有力馬はこれを見る形で先行し、ダートマウスは4番手のやや内。
直線、ハイ・ジンクスが馬場の中央を選んで粘り込む中、後続馬も一気に仕掛けて残り1ハロンでは5頭がコース一杯に広がって叩き合うスリリングな展開。前の馬を避けるようにしてスタンドに近い外に持ち出したダートマウスが外ラチ沿いに追い込み、逆に5番手追走から最内に進路を取った5番人気(13対2)で一昨年のセントレジャー馬シンプル・ヴァーズ Simple Verse を首差抑えて見事人気に応えました。コースの真ん中で逃げ粘ったハイ・ジンクスが同じく首差で3着と大健闘し、更に頭差で外から2頭目を衝いた3番人気(5対1)で去年の仏セントレジャー2着馬エンドレス・タイム Endless Time が4着に入っています。去年の勝馬クレヴァー・クッキー Clever Cookie は6着。

今年のロイヤル・アスコットでも女王陛下に夢を与えてくれそうなダートマウスは、もちろんサー・マイケル・スタウト調教師のお手馬で、長年厩舎の主戦騎手を務めてきたライアン・ムーアが騎乗する5歳馬。未だGⅠ戦の勝鞍はありませんが、去年はジョン・ポーター、オーモンドと連勝し、ハードウィックを制してのハットトリック。去年はカナダ国際(GⅠ)2着でシーズンを締め括り、これが今期初戦でした。
グランドスラムの権利を得たダートマウスですが、ロイヤル・アスコットではゴールド・カップではなく、ハードウィック2連覇を目指すのは間違いありません。その連覇のオッズは、レース前の12対1から8対1へと上昇しました。

スタウト師、ムーア騎手ともヨークシャー・カップは4勝目で、2009年のアスク Ask 、2014年のゴスペル・コール Gospel Choir 、一昨年のスノー・スカイ Snow Sky と、何れもカップ戦勝利の後は1マイル半の距離に戻っています。
一方、これもシーズン初戦で2着したシンプル・ヴァーズは、躊躇うことなくゴールド・カップに向かいます。オッズはブックメーカーによって割れているようですが、8対1から14対1という所。

 

 

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