2017ベルモント競馬フェスティヴァル初日
この週末、アメリカ競馬は三冠レース最終戦のベルモント・ステークスが行われ、日本からもエピカリスが参戦して話題になっています。例年ベルモント・ステークス当日は多くのG戦が同日に行われますが、今年はお祭りムードが一気にエスカレート、前々日の木曜日から殆ど競馬の祭典状態になってしまいました。
去年は金・土の二日間で計11鞍のG戦が組まれていましたが、今年は木曜からの3日間で合計15鞍ものG戦。増えた4鞍、一つは時期を前倒しして行われるレースでが、あとの3鞍は全て今年からG戦に格上げされたものです。
ということで6月8日の初日、ベルモント・パーク競馬場フェスティヴァルの初日はG戦2鞍。共に今年からGⅢに格上げされたレースが並びました。そのトップバッターは、2014年創設に創設されたワンダー・アゲン・ステークス Wonder Again S (芝GⅢ、3歳牝、9ハロン)。firm の芝コースに1頭が取り消して6頭立てとなり、3頭出しチャド・ブラウン厩舎から去年のBCジュヴェナイル・フィリーズ・ターフの覇者ニュー・マネー・ハネー New Money Honey がイーヴンの断然1番人気。
スタートから先手を取ったニュー・マネー・ハネー、そのまま後続を寄せ付けず、3番手から伸びる4番人気(6対1)のフィフティー・ファイヴ Fifty Five に2馬身差を付けて逃げ切り、ブラウン厩舎のワン・ツー・フィニッシュ。2番手を追走していた2番人気(3対1)のドリーム・ダンシング Dream Dancing が1馬身半差の3着に入り、BCジュヴェナイル・ターフの2着馬で3番人気(9対2)だったコーステッド Coasted は4着に終わっています。
ハヴィエル・カステラノが騎乗したニュー・マネー・ハネーは、BC以来となった今期初戦の前走アパラチアン・ステークス(芝GⅢ)で思わぬ6着と敗れていましたが、ここで名誉挽回のGⅢ勝ち。BCの前に同じベルモントでミス・グリロ・ステークス(芝GⅢ)も勝っており、G戦3勝目でブラウン師もホッとしたようです。
もう一鞍のインターコンチネンタル・ステークス Intercontinental S (芝GⅢ、4歳上牝、7ハロン)も、2014年創設で今年が4回目。ここも1頭が取り消して10頭が参戦し、去年の秋に遅いデビューを果たしてから目下無傷で3連勝中の4歳馬テイク・ジーズ・チェインズ Take These Chains が3対5の抜けた1番人気。
レースは2番人気(6対1)のポートマギー Portmagee が逃げてゴール手前まで良く粘っていましたが、6番手を進んだ3番人気(僅差の6対1)のミシシッピ・デルタ Mississippi Delta が外から鋭く伸び、最後方からそれを上回る伸び足で更に外から迫る5番人気(9対1)のコンクェスト・ババヤーガ Conquest Babayaga を頭差抑えて優勝。逃げたポートマギーが4分の3馬身差で3着に粘り、人気のテイク・ジーズ・チェインズは4番手に付けたものの8着大敗で初黒星を喫しました。
マーク・カッセ厩舎、ホセ・レズカノ騎乗のミシシッピ・デルタは、これがG戦初勝利となる5歳馬。前走5月のチャーチル・ディスタッフ・ターフ・マイル(芝GⅡ)は4着、前々走ガルフストリームのハネー・フォックス・ステークス(芝GⅡ)が2着で、その前のガルフストリーム・アローワンス戦に勝ってから3戦連続の挑戦でG戦を手にしています。これが通算7勝目でステークスは3勝目、去年のこのレースでは6着でした。
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