母としてG戦初挑戦

6月11日の日曜日、ヨーロッパではアイルランドとドイツでG戦が一鞍づつ行われましたが、ここはアイルランドのみのレポートです。

カラー競馬場は終日雨に祟られていたようで、午後に入って更に馬場が悪化、バリオーガン・ステークス Ballyogan S (GⅢ、3歳上牝、6ハロン)が行われる直線コースは soft to heavy というかなりミゼラブルな状態だったようです。
そんな中でも12頭の中から取り消しは無く、3歳馬6頭、古馬6頭がスプリントを競いました。決して出走馬のレヴェルは高くなく、只1頭G戦(ラッケン・ステークス)勝馬で前走グリーンランズ・ステークス(GⅡ)で2着、去年のこのレースでも3着しているオンリー・マイン Only Mine が9対4の1番人気に支持されています。

6番人気(12対1)のアルファベット Alphabet がペースを取って逃げ、ゴールぎりぎりまで粘りましたが、2番手を追走したオンリー・マインが並び掛けたところに、更に10番手から一気に伸びたのが8番人気(16対1)の伏兵ペニー・ペッパー Penny Pepper 。写真判定の結果、ペニー・ペッパーがオンリー・マインを頭差捉え、アルファベットが更に頭差で3着でした。
ケヴィン・ブレンダーガスト厩舎、クリス・ヘイズが騎乗したペニー・ペッパーは、これが5歳にして初めて参戦したG戦で、これまではハンデ戦とリステッド戦の常連だった1頭。ブレンダーガスト師によれば、彼女はドラゴン・パルス Dragon Pulse (2011年のフューチュリティー・ステークスGⅠ勝馬)の仔を宿していて、オーナーの気が変わらなければ、これが彼女の最終戦になるとのこと。
師としては入着してくれれば、という思いだったようですが、母になって怖いものがなくなったのか、生涯最高の走りを見せたペニー・ペッパーでした。因みに、彼女のオーナーはドラゴン・パルスの生産者でもあります。

 

 

 

Pocket
LINEで送る

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください