6月28日のフランス競馬

3日間ほど留守にしていたため、1日遅れのヨーロッパ競馬リポートとなります。6月28日にメゾン=ラフィット競馬場で行われたGⅢ戦2鞍。

先ずリゾランジス賞 Prix de Ris-Orangis (GⅢ、3歳上、1200メートル)は good の馬場に7頭立て。今年5月、4歳になって漸く競走馬デビューして2戦2勝負け知らずのローザ・インペリアル Rosa Imperial が未知の魅力と言うことで6対5の1番人気に支持されていました。
最低人気(24対1)のラヴ・スピリット Love Spirit が逃げましたが、2ハロン進んだ地点で4番人気(6対1)のソン・セシオ Son Cesio が先頭。これを中団で待機していた本命ローザ・インペリアルが追い上げ、残り1ハロンで先頭に立つと、粘るソン・セシオに1馬身差を付けて期待に応えました。やはり中団を進んだ2番人気(7対2)のアタンデュ Attendu が4分の3馬身差で3着。

アンドレ・ファーブル厩舎、ミケール・バルザロナ騎乗のローザ・インペリアルは、これで3戦3勝。上記の様に今年5月にフォンテンブローの1200メートル戦でデビュー勝ちし、続く6月メゾン=ラフィットのリステッド戦(ハンプトン賞)、1000メートルも末脚を活かして快勝し、3戦目にしてG戦初勝利となりました。
ゴドルフィンがオーナーの4歳馬、ファーブル師の忍耐強さが漸く開花しました。経験が浅いためいきなりGⅠ戦は難しいでしょうが、GⅡ戦では勝負になる馬には育って行きそうです。

水曜日のもう一鞍は、最近はローテーションが定まらないダフニス賞 Prix Daphnis (GⅢ、3歳牡せん、1800メートル)。去年はシャンティーで行われましたが、今年はメゾン=ラフィットに舞台を移しての開催です。1頭が取り消して4頭立て。仏2000ギニー4着のスポーティファイ Sportify が成績上位で13対10の1番人気。
2番人気(2対1)のネグエフ Neguev が逃げ、3番人気(3対1)のラスト・キングダム Last Kingdom がピタリとマークして2番手、残り2頭が3番手で並ぶ展開。残り2ハロンでラスト・キングダムとスポーティファイが抜け出して一騎打ちとなり、最後はラスト・キングダムが本命馬を首差抑えて優勝。逃げたネグエフが2馬身差の3着となりました。

勝ったラスト・キングダムは、リゾランジス賞のローザ・インペリアルと同じアンドレ・ファーブル師の管理馬で、シルヴェストル・ド・スーザ騎乗。2歳時は2戦して何れも2着でしたが、3歳初戦にメゾン=ラフィットの1600メートル戦で初勝利を挙げると、続くメゾン=ラフィットの条件戦(1600メートル)にも勝って2連勝。3連勝でG戦初制覇を果たしました。
オーナーはファイサル王子で、その主戦騎手に選ばれたスーザ騎手は、王子の馬では最初のG戦勝馬となっています。父はフランケル Frankel 、キーンランドの競りで50万ドルもした高価な馬で、ここに来て漸く本格化してきました。

 

 

 

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