日曜日もG戦4鞍

前日はアーリントン競馬場の芝フェストに沸いたアメリカ、昨日8月13日の日曜日にも珍しく4鞍ものG戦が行われました。この内2つは年間を通じてG戦は一鞍しか行われない競馬場でのレースと言うこともあり、結果だけを簡単に紹介しておくことにしましょう。

例によって最初はサラトガ競馬場のサラトガ・スペシャル・ステークス Saratoga Special S (GⅡ、2歳、6.5ハロン)。前日のアディロンダックに対応する2歳牡馬版で、fast の馬場に9頭立て。前走7月のローレルでデビュー勝ちしたバリー・リー Barry Lee が8対5の1番人気。
4番人気(5対1)のモー・ディドリー Mo Diddley の逃げを2番手でマークしたバリー・リーでしたが、第4コーナーを回る辺りでズルズル後退。3番手を進んだ2番人気(7対2)のコッパー・バレット Copper Bullet が先頭に躍り出ると、6番手から追い込む3番人気(9対2)のハリウッド・スター Hollywood Star に4馬身の大差を付ける圧勝でした。7番手から伸びた8番人気(23対1)のテンペスタッド Tempestad が2馬身差の3着に入り、バリー・リーは8着惨敗。
スティーヴン・アスムッセン厩舎、イラッド・オルティス騎乗のコッパー・バレットは、4月キーンランドのデビュー戦が2着。続く5月のチャーチル・ダウンズでは2着以下に8馬身差を付けて初勝利を飾り、前走6月のチャーチルでバシュフォード・マナー・ステークス(GⅢ)では若さを見せて2着に敗れていました。これがG戦初勝利、徐々に競馬を覚え、次はもっと上のクラスを目指すことになるでしょう。

続いてはケンタッキー州のエリス・パーク競馬場から、グルーピー・ドール・ステークス Groupie Doll S (GⅢ、3歳上牝、8ハロン)。この競馬場で施行される唯一のG戦で、fast の馬場に1頭が取り消して11頭立て。チャーチル・ダウンズでアローワンス戦を2連勝してきたプット・ダ・ブレイム・オン・ミー Put Da Blame On Me が2対1の1番人気。
その本命馬が逃げましたが、後方2番手で待機していた2番人気(7対2)のタイガー・モス Tiger Moth が徐々に順位を上げ、直線では大外を回って追い込むと、同じく最後方から伸びた3番人気(5対1)のウォークアバウト Walkabout に4分の3馬身差を付けて鮮やかな差し切り勝ち。やはり8番手に付けていた5番人気(8対1)のダンザトリス Danzatrice が2馬身差で3着に入り、逃げたプット・ダ・ブレイム・オン・ミーは6着敗退。
ブラッド・コックス厩舎、コーリー・ラヌリー騎乗のタイガー・モスは、これがG戦初勝利の5歳馬。前走インディアナの一般ステークス(マリ・ハルマン・ジョージ・ステークス)に続くステークス2連勝です。今期はアップル・ブロッサム・ステークス(GⅠ)で4着しており、そのあとマトロン・ステークス(GⅢ)6着、フルール・ド・リ・ハンデ(GⅡ)5着を経ての2連勝となりました。

次は先にデル・マー競馬場に行きます。ランチョ・ベルナルド・ハンデキャップ Rancho Bernardo H (GⅢ、3歳上牝、6.5ハロン)は fast の馬場に僅か5頭立て。前走ロス・アラミトスのグレート・レディー・M・ステークス(GⅡ)に勝ってG戦初勝利を挙げたばかりのスカイ・ダイアモンズ Skye Diamonds が4対5の1番人気。
レースは4番人気(24対1)のロックポート・ベイブ Rockport Babe の逃げで始まりましたが、2番手に付けた3番人気(3対1)のコンステレーション Constellation がこれを捉えて先頭で直線。しかし終始3番手を進んでいたスカイ・ダイアモンズが外からコンステレーションに襲い掛かると、最後は1馬身4分の1差を付けて見事人気に応えました。最後方から追い込んだ2番人気(2対1)のベンダブル Bendable が3馬身4分の1差で3着。この1・2着はグレート・レディー・Mと全く同じ結果です。
ウイリアム・スポール厩舎、ティアゴ・ペレイラ騎乗のスカイ・ダイアモンズは、これでG戦2連勝。前走でも触れましたが、これでここ9戦連続、日本で言う連対を外していません。

日曜日の最後は、西海岸北部ワシントン州にあるエメラルド・ダウンズ競馬場からロングエイカーズ・マイル Longacres Mile (GⅢ、3歳上、8ハロン)。このレースも当競馬場で唯一つ施行されるG戦です。fast の馬場に12頭立て、ここ2戦一般ステークスを連勝しているマッハ・ワン・ルールズ Mach One Rules が3対1の1番人気。
11番人気(80対1)のデディケイテッド・トゥー・ユー Dedicated to You が逃げ、2番手でマークした僅差2番人気(3対1)のゴールド・ラッシュ・ダンサー Gold Rush Dacer が第3コーナーで先頭に立つと、直線は独走。6番手から懸命に追うマッハ・ワン・ルールズに4馬身4分の3差を付ける圧勝です。逃げたデディケイテッド・トゥー・ユーが粘って頭差の3着。
ヴァン・ベルヴォア厩舎、エヴィン・ローマン騎乗のゴールド・ラッシュ・ダンサーは、これがG戦初制覇となる4歳牡馬。G戦は去年のデル・マー・ダービー(GⅡ)12着、トゥワイライト・ダービー(GⅡ)9着の2度経験しており、そのあとは一般ステークスで4・5・3着と続き、ここで目出度く初勝利となりました。

 

 

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