9月最初のG戦

夏競馬も終わり、カレンダーは愈々9月。イギリスの競馬シーンも残す所2か月、全体の7割を消化しましたが、秋はシーズン総決算と、来年のクラシック候補を準備する季節でもあります。

9月2日に good 、所により good to soft のサンダウン競馬場で行われたG戦2鞍。先ずソラリオ・ステークス Solario S (GⅢ、2歳、7ハロン)は来年のクラシック馬探しの一戦で、7頭立て。ロイヤル・アスコットのリステッド戦3着以来の競馬となるマサール Masar が11対8の1番人気に支持されていました。
5番人気(8対1)コネクト Connect の逃げを3番手で追走したマサール、残り2ハロンで抜けると、先行から本命馬を追う4番人気(7対1)のロマナイズド Romanised に2馬身差を付ける余裕の勝利で人気に応えました。後方から追い込んだ6番人気(14対1)のアーバレット Arbalet が1馬身4分の1差の3着。

マサールはゴドルフィンの所有馬で、チャーリー・アップルビー厩舎、ジェームス・ドイル騎乗。5月にグッドウッドの6ハロン戦でデビュー勝ちし、2戦目で臨んだチェシャム・ステークス(リステッド戦)でセプテンバー September の3着に来て注目された馬。
今シーズンはあと一戦、恐らくロイヤル・ロッジ・ステークス(GⅡ)を使って来年のクラシックに備えることになるでしょう。2000ギニー、ダービー共に25対1のオッズが出されました。母はUAEダービーとオークスに勝ったクラシック馬で、ゴドルフィンの期待を担うことになります。

サンダウンのもう一鞍はアタランタ・ステークス Atalanta S (GⅢ、3歳上牝、1マイル)。2頭が取り消して11頭立てとなり、前走カラーのスノー・フェアリー・・ステークス(GⅢ)に遠征して2着だったインティメーション Intimation が11対4の1番人気。
5番人気(12対1)のリンカーン・ロックス Lincoln Rocks が飛び出しましたが、2ハロン地点からは8番人気(20対1)ダンシング・ブリーズ Dancing Breeze の逃げ。インティメーションは後方で待機しましたが、同じく後方を進んだ3番人気(9対2)アルジャッジ Aljazzi の末脚が勝り、中団から伸びた2番人気(3対1)ナスラ Nathra に3馬身の大差を付けて鮮やかな差し切り勝ち。先行した4番人気(7対1)のティスパッタドリーム Tisbutadream が1馬身半差の3着に入り、インティメーションも追い上げたものの5着に終わっています。

マルコ・ボッティ厩舎、アンドレア・アッゼニ騎乗のアルジャッジは、これがG戦初勝利となる4歳馬。今期初戦にケンプトンでリステッド戦に勝ち、続くダーリア・ステークス(GⅡ)は5着。前走ロイヤル・アスコットではデューク・オブ・ケンブリッジ・ステークス(GⅢ)で2着(40対1のオッズで)し、ソラリオのマサール共々ロイヤル・アスコットの実績を証明した形です。
10月7日に行われるサン・チャリオット・ステークスで、GⅠ戦に初挑戦する計画とのこと。

 

 

Pocket
LINEで送る

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください