ソールズベリーのサプライズ

9月の英国競馬、セントレジャー開催を来週に控えて、9月7日にソールズベリー競馬場でディック・プール・フィリーズ・ステークス Dick Poole Fillies’ S (GⅢ、2歳牝、6ハロン)が行われました。確かG戦に格上げされて4年目、知る人ぞ知る目立たない2歳G戦ではあります。

馬場は回復傾向で、 good 、所により good to soft 。それでも重馬場には変わりなく、2頭の取り消しが出て13頭立てで行われました。力の比較が難しい掴み所のないレースで、1番人気は7対2で並んだ3頭。
アルファベット順に行くと、前走ニューバリーで5ハロンのリステッド戦に勝ったアイリーン Eirene 、2戦1勝ながらチーヴリー・パーク・ステークスに登録があるオリエンタル・ソング Oriental Song 、ヨークのラウザー・ステークス(GⅡ)で5着したスペシャル・パーパス Special Purpose という面々でした。

4番人気(8対1)のイッジー・ビズー Izzy Bizu の逃げで始まりましたが、人気同様結末も大混戦で、中団を進んだ3頭の際どい勝負。結局一番最初に騎手の手が動いた9番人気(40対1)の伏兵アンナ・ネリウム Anna Nerium が、人気の一角アイリーンを首差捉えるサプライズ。短頭差でスペシャル・パーパスが3着に入り、先行したオリエンタル・ソングは5着でした。
リチャード・ハノン厩舎、トム・マルカンド騎乗のアンナ・ネリウムは、ニューバリーのデビュー戦が6着、2戦目のニューマーケットで6着と続き、前走3戦目にニューマーケットの7ハロンで初勝利を挙げたばかり。今回も重馬場で最初に仕掛けてジワジワと伸びただけに、少なくとも1マイルまでは行けそうなタイプでしょう。実際半姉にはイタリア・オークスで2着した馬もいますし、ドイツ・オークス勝馬から出た牝系でもあります。来年の1000ギニーに挑戦するまでに成長できるかどうかでしょう。

 

 

 

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