メゾン=ラフィットのGⅢ戦2鞍

9月20日は水曜日、フランスのメゾン=ラフィット競馬場で2鞍のGⅢ戦が行われました。翌週末の凱旋門賞ウィーク前の一仕事でしょうか。

馬場は相変わらず重く、heavy 。日本で言う不良馬場で、先に行われたベルトラン・ド・タラゴン賞 Prix Bertrand de Tarragon (GⅢ、3歳上牝、1800メートル)は歴史も浅く、今年が未だ4回目で去年からGⅢに格上げされた一戦。古馬4頭に3歳馬5頭の9頭立てとなり、今年の仏1000ギニーで3着したユーリスティック Heuristique が11対5の1番人気。前走サンドリンガム賞(GⅢ)でも1番人気に支持されましたが、5頭立ての5着と敗退しているのが気になります。
4番人気(32対5)のアラージャ Araaja が逃げましたが、後方に待機した3番人気(31対5)のゴールデン・レジェンド Golden Legend が末脚を伸ばし、残り200メートルで先頭に立つと、中団から追い込む2番人気(9対2)のヴィア・フィレンツェ Via Firenze に1馬身4分の3差を付けて優勝。先行したユーリスティックは更に1馬身4分の1差で3着に終わりました。

勝ったゴールデン・レジェンドはアンリ=フランソワ・デヴィン厩舎、アレクシス・バデル騎乗の3歳馬で、これがG線初勝利。2歳時は1戦のみで2着し、今期初戦にメゾン=ラフィットの2000メートルで初勝利。前走シャンティーのリステッド戦(2100メートル)で2勝目を挙げ、2連勝となります。デビューから長い距離を選んでおり、2000メートルを中心に今後も活躍が見込めそうです。

続いては、逆に長い歴史を持つエクリプス賞 Prix Eclipse (GⅢ、2歳、1200メートル)。5頭が出走し、英国から挑戦してきたゴドルフィンのサウンド・アンド・サイレンス Sound And Silence が9対10の断然1番人気。前走もフランス遠征したダレンベルク賞(GⅢ)の2着馬で、ここは相手関係から固い本命と言えそうです。
やはりここではスピード上位、サウンド・アンド・サイレンスがスタートから主導権を取っての逃げ切り勝ちで、2番手を追走していた2番人気(16対5)のクール・ド・ボテ Coeur de Beaute に3馬身の大差を付けていました。1馬身4分の3差で3番人気(59対10)のフレンチ・ペガサス French Pegasus が3着に入り、完全な人気通りの競馬です。

チャーリー・アップルビー厩舎、ジェームス・ドイル騎乗のサウンド・アンド・サイレンスは、ニューマーケットでデビュー勝ちし、ロイヤル・アスコットではリステッド戦のウインザー・キャッスル・ステークスに勝って早くから頭角を現していたスプリンター。ジュライ・ステークス(GⅡ)こそ凡走しましたが、ヨークで5ハロンのリステッド戦に勝ち、前走がフランス遠征。
クラシック云々というタイプではなく、恐らくコモンウェルス・カップでGⅠを狙う馬でしょう。

 

 

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