エイベル・タスマン敗れる!!

9月23日、土曜日のアメリカ競馬は3場で合計6鞍のG戦、結果が入って来た順に紹介していきます。

最初は秋開催が始まったニューヨークのベルモント・パーク競馬場から2鞍。最初のノーブル・ダムゼル・ステークス Noble Damsel S (芝GⅢ、3歳上牝、8ハロン)は firm の芝コースに5頭が出走し、G戦は未勝利ながら前走サラトガのアローワンス戦に勝った元アイルランド馬のオフ・リミッツ Off Limits が8対5の1番人気。
3番人気(3対1)のサッシー・リトル・ライラ Sassy Little Lila が逃げて直線も良く粘りましたが、前半はポツンと離れた最後方で待機していた本命オフ・リミッツが直線で大外を一気に突き抜け、内で粘るサッシー・リトル・ライラに4馬身4文3差を付ける圧勝で見事人気に応えました。2番手を進んだ2番人気(5対2)のセレスタイン Celestine が頭差の3着。
チャド・ブラウン厩舎、ジョエル・ロザリオ騎乗のオフ・リミッツは、アイルランドで2勝。3歳時には1000ギニー・トライアル・ステークス(GⅢ、6着)とデニス・コーデル・ステークス(GⅢ、4着)とG戦には二度走っていましたが、勝つまでには至りませんでした。アメリカに渡ってからは6戦目で漸く初勝利を挙げ、前走に続く2連勝で3勝目となりました。漸く水にも馴染んできた印象です。

次のケルソ・ハンデキャップ Kelso H (GⅡ、3歳上、8ハロン)は fast の馬場に6頭立て。前走モンマス・カップ(GⅢ)を制してG戦も3勝しているシャープ・アズテカ Sharp Azteca が1対2の断然1番人気。
そのシャープ・アズテカ、スタートからハナに立つと、道中4番人気(9対1)のバード・ソング Bird Song に終始絡まれながらも直線で外目に持ち出しながら振り切ると、4番手から伸びる2番人気(4対1)のディヴァイニング・ロッド Divining Rod に4馬身の大差を付ける圧勝の逃げ切りでした。離れた最後方から追い込んだ3番人気(5対1)のトムズ・レディー Tom’s Ready が5馬身4分の1差の3着と順当。
ホルヘ・ナヴァロ厩舎、パコ・ロペス騎乗のシャープ・アズテカは、前々走のメトロポリタン・ハンデ(GⅠ)2着の4歳実力馬で、今期はガルフ・ストリーム・パーク・ハンデ(GⅡ)を含めて三つ目のG戦タイトルを獲得。去年のパット・デイ・マイル(GⅢ)と併せてG戦は4勝となりました。

ニューヨークに続いてはペンシルヴァニア州のパークス・レーシング競馬場から3鞍。第1弾のギャラント・ボブ・ステークス Gallant Bob S (GⅢ、3歳、6ハロン)は fast の馬場に10頭が揃い、4対5の1番人気には2頭が並びます。1頭はアイオワ・ダービー(GⅢ)5着で前走アローワンス勝ちのペトロフ Petrov 、そしてもう1頭がここまで4戦3勝のコール・フロント Coal Front
人気の2頭はスタートから主導権を争い、コール・フロントが逃げてペトロフは3番手から。結局コール・フロントがそのまま逃げ切り、2番手を進んだ3番人気(2対1)のアメリカン・パスタイム American Pastime が半馬身差で2着に入り、ペトロフが5馬身半差の3着。いわゆる行った行ったの競馬でした。
トッド・プレッチャー厩舎、ジョン・ヴェラスケス騎乗のコール・フロントは、キーンランドのデビュー戦、ベルモントのアローワンス戦、サラトガのアムステルダム・ステークス(GⅢ)と無傷で3連勝した馬。前走サラトガのアレン・ジャーケンス・メモリア(GⅠ)こそ初のGⅠ戦挑戦で5着と敗れましたが、ここで二つ目のG戦タイトルを獲得。3歳短距離界の新星と呼んでも良い活躍です。

そして当競馬場の呼び物、GⅠ戦のコーティリオン・ステークス Cotillion S (GⅠ、3歳牝、8.5ハロン)は1頭が取り消して11頭立てとなり、何と言ってもケンタッキー・オークスからGⅠ戦を3連勝してきたエイベル・タスマン Abel Tasman が4対5の圧倒的な1番人気。GⅠ戦4連勝を目指します。
先ずは3番人気(5対1)のロックダウン Lockdown が逃げ、4番手に付けたエイベル・タスマンが向正面が終わる辺りからスルスルと内ラチ沿いに進出して第4コーナーでは先頭に立つ構え。しかし終始2番手を進んでいた2番人気(5対1)のイット・ティズ・ウェル It Tiz Well が外から2頭を交わすと、内ラチ沿いに差し返す大本命に2馬身差の余裕付けての逆転劇となりました。逃げたロックダウンが4分の3馬身差で3着し、エイベル・タスマンのGⅠ戦4連勝は成らず。
ジェリー・ホーレンドルファー厩舎、ドライデン・ヴァン・ダイク騎乗のイット・ティズ・ウェルは、これがGⅠ戦初勝利ながら前走アラバマ・ステークス(GⅠ)では2着。その前はデラウェア・オークス(GⅢ)を制しており、春にはハネービー・ステークス(GⅢ)に勝ってサンタ・アニタ・オークス(GⅠ)は3着していました。ホーレンドルファー師はこのレース、去年のソングバード Songbird に続く2連覇でもあります。

パークスの最後はペンシルヴァニア・ダービー Pennsylvania Derby (GⅠ、3歳、9ハロン)ですが、今年晴れてGⅡ戦から目出度くGⅠ戦に昇格することになりました。10頭が出走し、前走トラヴァース・ステークス(GⅠ)を制して最強3歳牡馬のタイトル争いに登場してきたウエスト・コースト West Coast が4対5の1番人気。
逃げたのは5番人気(18対1)のアウトプレイ Outplay でしたが、ウエスト・コーストはこれを終始外から競り掛け、遂にはこれを突き放すと直線は独走、6番手から追い上げる2番人気(3対1)のアイラップ Irap に7馬身4分の1もの大差を付けて堂々GⅠ戦となったペンシルヴァニア・ダービー馬第1号に輝きました。9番手から伸びた7番人気(47対1)の伏兵ジュゼッペ・ザ・グレート Gieseppe The Great が1馬身差の3着。なお、2着入線のアイラップが直線で内に切れ込み、3・4着馬が不利を被りましたが、審議の結果着順通りで確定しています。
ボブ・バファート厩舎、マイク・スミス騎乗のウエスト・コーストは、これでGⅠ戦2連勝。その前のロス・アラミトス・ダービー(GⅢ)からG戦も3連勝で、一般戦も含めれば5連勝でもあります。今年の3歳牡馬戦線はGⅠ戦毎に勝馬がコロコロ変わる大混戦ですが、漸くここに来て2連勝する馬が出てきました。このまま3歳牡馬チャンピオンに居座るかは、未だ判りませんが・・・。

最後は、カリフォルニアのチャールズ・タウン競馬場からチャールズ・タウン・オークス Charles Town Oaks (GⅢ、3歳牝、7ハロン)。カリフォルニアのナイター競馬ということで終わったのが日本時間では日曜日の昼過ぎ、レポートが遅くなったのは勘弁してください。fast の馬場に4頭が取り消して10頭立て。ブラック・アイド・スーザン・ステークス(GⅡ)7着のあと一般ステークスを2連勝中のシメリング・アスペン Shimmering Aspen が6対5の1番人気。
レースはスタートから激しい先頭争いとなり、向正面では7番人気(19対1)のアストロールインザパーク Astrollinthepark が先頭。しかしそれも束の間、今度は最低人気(75対1)のヨーキープー・プリンセス Yorkeipoo Prince が一気にハナを奪って直線に向きましたが、5番手に付けていた2番人気(5対2)のテキリータ Tequilita が外からこれを捉えると、そのままヨーキープー・プリンセスに1馬身4分の1差を付けて優勝。8番手を進んだ4番人気(7対1)のオーヴァチュア Overture が頭差の3着に入り、6番手に付けていたシメリング・アスペンは伸びず、6着敗退に終わりました。
マイケル・マッツ厩舎、ルイス・サエズ騎乗のテキリータは、2月にガルフストリームでフォワード・ギャル・ステークス(GⅡ)に勝ち、ガルフストリーム・パーク・オークス(GⅡ)が2着。次いでケンタッキー・オークスに挑んで7着に敗退しましたが、前走テスト・ステークス(GⅠ)で3着に入り、これがG戦2勝目となります。

 

 

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