4頭立てのGⅡ戦
10月15日の日曜日、フランスのシャンティー競馬場でコンセイユ・ド・パリ賞 Prix du Conseil de Paris (GⅡ、3歳上、2400メートル)が行われました。その歴史については去年詳しく紹介しましたから、そちらも参考にしてください。
かつては凱旋門賞の位置を占めていた重要なレースでしたが、今年は soft の馬場に出走馬は僅かに4頭。去年の勝馬で、2週間前の凱旋門賞に出走して11着(日本馬より先着)だったワン・フット・イン・ヘヴン One Foot In Heaven が6対5の1番人気に支持されていました。もし2連覇すれば、1974/75年のカマラーン Kamaraan 以来43年振りの快挙となるということで期待も掛かります。
その本命馬、生憎スタートで他馬と接触し、最後方からの競馬。3番人気(31対10)のトラフィック・ジャム Traffic Jam が何時ものように先手を取って逃げ、3番手から差を詰めた2番人気(8対5)のアキヒロ Akihiro に1馬身差を付けて逃げ切ってしまいました。ワン・フット・イン・ヘヴンは2馬身半差の3着に終わり、残念ながら連覇成らず。
ニコラス・クレメント厩舎、ステファン・パスキエ騎乗のトラフィック・ジャムは、これがG戦初勝利となる4歳牝馬で、牝馬がこのレースに勝ったのは2007年以来10年振りの事。G戦初勝利とは言いながら、前々走ドーヴィルのポモヌ賞(GⅡ)は2着、前走ヴェルメイユ賞(GⅠ)でも4着しており、確実に力をつけている1頭です。ゲートインを嫌う癖があり、実際に凱旋門ウィークのロワイヤリュー賞(GⅡ)ではゲートインを拒否して発走除外になったほど。この日もむずかる素振りを見せていましたが、何とかスタートに漕ぎ着けての逃走劇でした。
2歳時は無敗だったディープインパクト産駒のアキヒロは、結局クラシックには乗れず日本のファンをガッカリさせていましたが、前走リステッド戦に勝ち、今回のGⅡ戦で2着。その内容にファーブル師も納得で、来年4歳になって更に活躍が見込める、とのことでした。乞うご期待。
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