今週唯一のG戦

今年1月の第3週、1月20日の土曜日に組まれていたG戦はカリフォルニアの一鞍で、これがこの週では只一つのG戦でした。これだけ静かな週末は、アメリカでは珍しいことでしょう。

それが、サンタ・アニタ競馬場のラス・シーネガス・ステークス Las Cienegas S (芝GⅢ、4歳上牝、6.5ハロン)。去年は雨のためにダートに変更された一戦でしたね。今年は無事にサンタ・アニタ競馬場の名物でもある下り坂を使ったコース、firm の馬場に2頭が取り消しての7頭立て。G戦は未勝利ながら、去年8月のデル・マー・オークス(芝GⅠ)でハナ差の2着など、より長い距離でG戦ニアミスを3度も経験している明け4歳馬のボー・リコール Beau Recall が2対1の1番人気に支持されていました。
スタートこそ煽り気味でしたが、1番枠を利して僅差2番人気(2対1)のカナイアー Coniah が先頭を奪っての逃げ、ポー・リコールは後方2番手から末脚に賭けます。直線も逃げ足の衰えないカナイアー、そのまま馬場の中央を駆け抜け、4番手から追い込む3番人気(9対2)のベンダブル Bendable に1馬身4分の3差を付ける鮮やかな逃げ切り勝ちでした。3番手を進んだ最低人気(22対1)のプリンセス・プリンセス Princess Princess が1馬身差の3着に入り、大外を回って追い込んだ本命ボー・リコールは更に4分の3馬身及ばず4着に終わっています。この馬にとっては距離が短かったかも。
ウイリアム・モレー厩舎、ケント・デサーモ騎乗のカナイアーは、これがG戦初勝利となる5歳馬。モレー師にとっても、これがG戦初制覇となりました。同馬は去年6月にベンダブルが勝ったデザート・ストーマー・ステークス(GⅢ)で2着して以来の休み明けでしたが、前走、前々走のモンロヴィア・ステークス(芝GⅡ)を含めてステークスで3戦続けて2着しており、4度目の正直と言えるでしょうか。

 

 

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