ウィーン国立歌劇場アーカイヴ(50)
6月上旬のウィーン国立歌劇場アーカイヴ・シリーズ、リヒャルト・シュトラウス週間として名作が続きましたが、12日に配信されている「ナクソス島のアリアドネ」でフィナーレを迎えました。
実は11日にはシュトラウスのバレエ「ヨーゼフ伝説」も配信されていて、バレエ・ファンは珍しいシュトラウスのバレエを堪能されたことと思います。
べヒトルフのアイデア満載アリアドネは、去年10月にライブ・ストリーミングされた他にも、アーカイヴ配信として2014年10月の公演も配信されました。アーカイヴ配信は(31)として紹介しましたから、二つのレポートも参考にして下さい。
今回3度目となるアリアドネは2017年11月29日の舞台で、指揮は大ヴェテランのペーター・シュナイダーが受け持っています。キャストは前2回と共通している歌手もあり、今回が初登場の歌い手もありと様々。こうして配役を入れ替えながら何年にも亘って舞台に掛けていくのがレパートリー劇場の特質でもありましょう。キャストは、
執事長(語り)/ペーター・マティッツ Peter Matic
音楽教師/マルクス・アイヒェ Markus Eiche
作曲家/レーチェル・フレンケル Rachel Frenkel
テノール歌手(バッカス)/ステファン・グールド Stephen Gould
士官/ダニエル・レケシュ Daniel Lokos
舞踏教師/トーマス・エーベンシュタイン Thomas Ebenstein
ツェルビネッタ/エリン・モーリー Erin Morley
プリマドンナ(アリアドネ)/リゼ・ダヴィドセン Lise Davidsen
かつら師/ヴォルフラム・イーゴル・デルントル Wolfram Igor Derntl
召使/マルクス・ペルズ Marcus Pelz
ハルレキン/マニュエル・ワルサー Manuel Walser
スカラムッチョ/ペーター・イェロジッツ Peter Jelosits
トゥルファルディン/ライアン・スピード・グリーン Ryan Speedo Green
ブリゲッラ/パーヴェル・コルガティン Pavel Kolgatin
ナヤーデ/マリア・ナザロヴァ Maria Nazarova
ドリヤーデ/ウルリケ・ヘルツェル Ulrike Helzel
エコー/オルガ・べズメルトナ Olga Bezsmertna
指揮/ペーター・シュナイダー Peter Schneider
演出/スヴェン=エリク・べヒトルフ Sven-Eric Bechtolf
舞台/ロルフ・グリッテンベルク Rolf Glittenberg
衣装/マリアンネ・グリッテンベルク Marianne Glittenberg
照明/ユルゲン・ホフマン Jurgen Hoffmann
細部に付いては繰り返しませんが、アリアドネのリゼ・ダヴィドセンも素晴らしいシュトラウス歌いですね。何度見ても「ナクソス島のアリアドネ」は素晴らしい、と感動してしまいました。
このアーカイヴ配信中、シュトラウス作品は順不同でサロメ、エレクトラ、ばらの騎士、アラベラ、ナクソス島のアリアドネ、影のない女、カプリッチョと7本も見たことになります。シュトラウスの歌劇は全部で15作ですから、凡そ半分を克服。
残る8作品のうち、私がこれまで実際に舞台上演を体験したものはインテルメッツォ、ダフネ、エジプトのヘレナ、ダナエの愛の4作品。残すはグントラム、火の飢饉、無口な女、講和記念日の4作となりました。こうなったら意地でも全曲制覇したいもの。生きているうちには何処かで体験したいと思っています。
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