ネルソンス/コンセルトヘボウのラフマニノフ第2(オンライン)
今月20日に秋シーズンをスタートさせたアムステルダムのコンセルトヘボウ管弦楽団、ライブストリーミング第2弾が先ほど終わったばかりです。
アムステルダムから瞬時に移動、一っ風呂浴びてから感想を書くという、コロナ前には考えられなかったような離れ業をやっとります。
現地時間で28日の昼12時から始まったコンサートは、大曲1曲のみのプログラム。いま世界で最も忙しい指揮者の一人であるアンドリス・ネルソンスがラフマニノフの第2交響曲を披露してくれました。
ラフマニノフ/交響曲第2番ホ短調作品27
指揮/アンドリス・ネルソンス Andris Nelsons
このコンサートは8月26日から29日まで毎日、29日に至っては昼・夜2公演で合計5回も繰り返されます。各回とも聴衆は満席の18%ですから、5回で90%のファンが聴けるという計算でしょう。ネルソンスは人気指揮者だけに、出来るだけ多くの会員に聴いてもらおうという配慮でしょうか。
ライブストリーミングも2回開催されるようで、28日のマチネの他に29日の夜の部も配信される予定で、それは日本時間の30日早朝から見ることが出来ます。因みにコンセルトヘボウ・ライブは24時間追っかけ再生で楽しむことが出来、今聴いたライブは明日の午後7時まで視聴できると思います。聴きたい方は早く見ておくことをお勧めしておきましょう。前回、ロトのエロイカは既に見ることはできません。
本番前、いつものようにコントラバス首席ドミニック・セルディス Dominic Seldis (この日は降り番だったみたい)の案内で番組が始まりますが、英語ですし、今回は同じ英語で字幕も入りましたから、何となく理解できます。
噂を聞き付けて視聴者が殺到、サーバーの容量をオーバーしたせいでしょうか、初めの方、特に第1楽章では画面がクルクルになったり途切れたりというトラブルもありましたが、第2楽章以後はほぼ安定して楽しめました。これが追っかけではどうなるのか、次回はどうか、確認しておきましょう。
ロトのエロイカとは、弦楽器の配置がまるで異なっているのも見所。ネルソンスのラフマニノフはゆったりしたテンポでスケールが大きく、第1楽章提示部の繰り返しを省略しても全体で1時間をオーバーする長丁場でした。
今回初めて気が付きましたが、コンセルトヘボウのライブはチャットが出来、何と日本語のコメントがたくさんあるのも驚き。コロナ禍で暫く海外渡航は出来ませんが、お陰で演奏会の世界では国境の壁が取り払われてしまった感がします。
次回の配信は9月4日の夜(日本時間では5日の早朝でしょうか)、ヘレヴェッへの指揮でハイドンの第96交響曲とシューベルトの第6交響曲の2本立て。このライブ配信はいつまでやってくれるのでしょうかね。楽しみだなぁ~。
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