広島交響楽団・第403回定期演奏会(オンライン)

昨日、9月11日の夕方6時45分開演の広響定期が無料配信されたので、簡単に紹介しておきます。会場は広島文化学園HBGホール。

ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第3番
     ~休憩~
フランク/交響曲ニ短調
 指揮/阿部加奈子
 ピアノ/小川典子
 コンサートマスター/佐久間聡一

9月定期、当初予定はフランツ・シュミットの第2交響曲がメインだったそうですが、三密に配慮して上記に変更されたのはご承知の通り。
指揮の阿部加奈子さんは、下野音楽監督の推薦ということで、広島に限らずオーケストラ連盟に加入している日本のオーケストラの定期演奏会に登場するのは初めてだろうと思います。私も初めての方でしたが、監督ご推奨だけあってフランクには一家言ある方と聴きました。

広島交響楽団はネット配信にも積極的で、先日の「平和の夕べ」コンサートは素晴らしいものでしたし、独自の広響チャンネルで配信されているディスカバリー・シリーズも聴き応えありました。何しろ監督がプログラミングに拘りのあるマエストロなので、これからも目が離せません。
今回の配信はカーテンコール・チャンネルからのもので、今日(9月12日)一杯は見逃し配信で視聴することが可能だそうです。ぜひご覧ください。

短めのコンサートということで、冒頭からベートーヴェンの協奏曲。小川典子の3番は、かなり以前にベルティーニ/都響との共演をNHK・BSで見て以来、久し振りのことだと思います。相変わらず堂々としたテンポ感、ガッチリしたピアニズムでベートーヴェンの核心に迫る演奏を聴かせてくれました。
真っ赤なドレスは、恐らく広島を意識してのものでしょう。ミューザ川崎でも着用していた(記憶ですが)と思われる銀のマスクを着用して登場。さすがに演奏中は外します。何度もカーテンコールがあってアンコールかと思いましたが、その期待は空振りでしたけどね。

後半はフランク。指揮の阿部さんでも気付きましたが、彼女のシャツのボタンも真っ赤でしたし、胸のハンカチも赤。やはり広島では赤着用が必須アイテムなんですね、と妙なことに感心してしまいました。
フランクも彼女の思いのたけを全てぶつけたような解釈で、音楽も赤く染まっていたような気がします。

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