強者弱者(51)
雁陣 駒込に住む人は、朝まだき、雁の遠く南より来りて北に去るを見るべし。其陣をなして市を行くや、低く低く甍をかすむるかと見ゆるに、妙義坂、富士前、吉祥寺、動坂のほとりより、急に高く天に冲し、田端に至りて殆ど眼界の外に逸す。身の危きを知るに...
2年越しで続けてきたディミトリ・ミトロプーロス指揮ニューヨーク・フィルのプログラム紹介、いよいよ今回を含めてあと2回を残すばかりになってきました。 今回は第116シーズンを終えた直後から行われた南米ツアーのプログラムを取り上げます。 このツ...
N響12月のC定期もシャルル・デュトワならではのプログラム。チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲とヤナーチェクのグラゴル・ミサ曲の組み合わせです。12月11日のNHKホールでの収録。 チャイコフスキーでのヴァイオリンのソロはアラべラ・美歩・...
1月も後半になって漸く正月気分も消え、本格的なコンサート・シーズンが再開されました。私にとっても今年最初のオーケストラによる演奏会。定期会員ではないものの、新年早々の絶対に聴き逃せないプログラムを一回券で楽しんできました。 『フランス音楽の...
先週末に放送されたNHK/BS2のクラシック・ロイヤル・シート。2008年10月、パリ・オペラ座の公演でヤナーチェクの歌劇「利口な女狐の物語」を観ました。1年以上前の収録ですから、多分再放送でしょう。今回は通常画面でしたが、本来はハイビジョ...
第116シーズンの2回目、というか後半です。ニューヨーク・フィルの肩書を持つ最後のシーズンを飾るが如く、世界初演作品や滅多に取り上げられない作曲家、オペラの演奏会形式上演などミトロプーロスに相応しいプログラムが続きます。 1958年2月27...
ミトロプーロスは第115シーズンを以ってニューヨーク・フィルの音楽監督を辞しますが、前任のロジンスキと違って解任されたわけではありませんから、その後も何度か同オケの指揮台に立っています。 次の第116シーズンでは、若手のレナード・バーンスタ...
N響12月定期の放送が、年を越して始まりました。12月は元音楽監督シャルル・デュトワの登場です。 このカテゴリーは去年秋から再出発しましたが、あまりの名曲路線に辟易していたところ。12月のデュトワは流石に骨のあるプログラムで登場してくれまし...
昨日の土曜日、今年の演奏会聴き初めとして表記の演奏会に出掛けてきました。情報誌「ぶらあぼ」にも載っていない小さなコンサートですが、私にとっては木下美穂子を眼前に聴くことができる重要な会です。 主催は元NHKプロデューサー、杉理一氏がほとんど...
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